特別養護老人ホーム仁生園の口コミ・評判　ちゅりん（女性/60代）

広場（食堂兼）やロビーフロアの日あたりは良かった。 居室は個室ではなく4人部屋だったために、窓から遠いベッドで可哀想ではあった。 エレベーターなどのバリアフリーはしっかりしていた。段差もない。

入所者の平均的レベルに合わせての手作業（折紙や習字、お絵かきなど）は入所当時の祖母にはレベルが低かったようだ。本人のプライドの高さもあって、あまり楽しめていなかったようだ。お花見やお祭りを見るなどの機会は1か月に一度程度はあるようだったが、寒冷地のため冬場は危険を伴う事もあり、屋外への外出は無かったようだ。

最終的に特養だったために、老健より費用的にとても楽になったと兄が言っていた。おむつ費などは別途。同一施設で老健→特養と切り替えたようである。

元気な利用者さんにはリハビリを兼ねて配膳の手伝いをしてもらっているようで、本人（男性）は役に立てている事を喜んでいるようだった。家族は食事中に面会は出来るが、一緒に食事をしたいのなら、ロビーフロアにある簡易な喫茶店を利用することになる。介護食になっていて、量的には本人にとって今一つだったようだ。

スタッフははきはきと受け答えしていた。下の世話や、ベッドへ寝かしつけたり起こしたりという介助も、家族が出来ない時はやってくれた。雰囲気は明るいが、入所者が結構、認知症が進んでいる方もいたり、寝たきりの方もいるなど、後期高齢者が多いため、今一つ明るさは足らない。特に男性利用者は、女性利用者が和んでいるのに、各人黙ってテレビを見ているのが何とも言えなかった。

祖母も入所している間に認知症がどんどん進んでいたが、声かけなどは、赤ちゃん扱いはしないで、尊厳を失わないようにはしてくれていたようだ。何かあると自宅にすぐに連絡してくれて、近隣病院への入院なども実際に行われた。

自分にとっては近いとは言えない環境ではあったが、祖母の面倒を見ている兄一家にとっては車で10分内外で気楽に行ける場所だった（我が家は逆さ仏で、孫が祖母の面倒を見なくてはならない事情がありました）。田舎という立地ですので、駐車場完備で、近隣の人たちが面会には行きやすい施設だったと思います。騒音もなく、山の眺めも美しい。ただし、買い物など好きに行ける環境ではなかったです。