ななくさ白寿荘の口コミ・評判　みにくら（女性/40代）

施設自体がかなり古く、職員による掃除は日常的に行われているけれど、それでは補いきれないほどの設備劣化がある。 山間にあるので、自然は豊富で四季折々の草木を見られるが日当たりが良いとは言えない環境のため暗いイメージが拭いきれない。 デイサービスの部屋は比較的新しいので、壁紙も明るく清潔感がある。居住スペースのメンテナンスも行って欲しい。

年間行事で夏祭りが、敷地内にある他の入所施設と合同で盛大に行われる。たこ焼きなどの屋台も手作りで組まれていて、利用者も付き添いの職員と一緒に祭りを周り楽しそうな顔が見られる。 2ヶ月に１度程の頻度で、行事食とは別で栄養価計算のされた「給食」というものではない利用者からの希望の多い少し手の込んだ贅沢メニューを提供する「グルメの日」がある。少量だがその日だけは希望の利用者にアルコールも提供される特別な日で、楽しみにしている利用者が多い。「次はこんなものが食べたい」などのリクエストをする人もいるほど人気の行事。

メニューは豊富で味付けも美味しいが、温冷設備が十分でないため冷めた料理の提供になってしまうのが残念。個人の好みに合わせておにぎり食などの対応もしてくれる。ミキサー食や流動食、刻み、あら刻み食と食事形態も色々ある。 刻んだおかずでも美味しく食べやすいように、とろみをつけたり味付けの工夫をしているが、食べさせる介護職員の効率の関係なのか、「嚥下しやすいように」と酢の物に味噌汁を混ぜたりと健常者では考えにくい組み合わせで口に運ばれることがあった。

どんな施設でも職場でも、相手のことを思いやって行動できる職員とそうでない人がいる。すべての職員がというわけでないのが残念だが、全体的にアットホームで温かみのある対応。利用者と話すときには車椅子に座っている目線まで座ってかがみ、目を合わせて話す職員が多い。 自分の担当でない利用者でも好みや趣味をしっかり把握している職員が多いので引継ぎや情報共有はうまく出来ているとおもう。 稀に転倒防止のためと車椅子に紐で固定されている利用者がいるが、危険回避のためとはいえ見ていて気分のいいものではないので転倒防止の専用の器具などがないのかと思ってしまう。

別棟だが、同敷地内の隣の建物に診療所があり、廊下で繋がっているので行き来がしやすい。 夜勤体制で常に医師と看護師が居るという安心感は大きい。夜中の急変など診療所ではカバーしきれない状況では車で10分程度の総合病院と連携をとっているので施設外の病院入院ということもある。 診療所での対応は一般内科、点滴と予防接種、注射、褥瘡の保護などの外傷治療ができるので、余程のことがない限りは安心てきる

国道沿いの立地。交通量多めの主要道路なのでわかりやすく知名度も高い。山の中腹に総合施設のように、敷地内に重度知的障害施設などもある大きな施設。 ただ、車がないと非常に不便で、歩ける範囲には喫茶店が１つあるのみ。利用者の散歩などは敷地内のみで、基本的に施設の外に出てまでの行事はないが、敷地内で野菜を育てたり花見ができるほどの立派な桜並木があったりと四季折々の風景は十分に楽しめる環境。