ひなたぼっこみんなの家の口コミ・評判　ゆりこさん（女性/60代）

静かな住宅街にある平屋の新しい建物で、入居者のことを考えてコンパクトながらも余裕をもって設計されていることが分かります。完全個室で、広さは十二分にあり、部屋には元々タンスが置いてあるため、こちらが用意する家具等は、個別に本人が必要と考える物だけですみます。食堂兼共有スペースも広く、各部屋からすぐに行ける所であるため、入居者は、個室で一人過ごすこと以上に、共有スペースでテレビを見たりおしゃべりをしたりすることを楽しんでいます。トイレも広く、衣類の上げ下げに手間取る母にとっても、体を動かしやすい設計になっています。お風呂はありますが、原則介助無しで利用できることが条件であるため、母は、通っているデイサービスで入浴を済ませ、こちらでは利用していません。全体の印象は、入居者と職員が「和やかにひなたぼっこをしていられる場所」（施設名でもある通り）です。

現地と私の居住地が離れているため、詳しいことは分かりませんが、基本、「下宿」のような場所であるため、定期的な行事ではないと思います。それぞれがまだデイサービスを利用できるため、そちらの行事に参加していて十分に楽しんでいるため、特別に必要な状況ではありません。こちらでは、季節に合った花見に連れて行ってくださったり、共有スペースで昼食作りをしたり、折り紙等で手作りをしたり、利用者の方々の様子を見ながら提案してくださいます。また、個別の外出希望者には、別料金で、対応してくださいます。

入居金はなく、月々の支払いは他の施設よりもかなり安いと思いますが、支払い担当が姉であるため詳細は分かりません。母親の年金が入る口座から毎月引き落とされます。食費は、自宅に帰って利用しない時等、欠食分を差し引いての請求となります。年金の範囲で食費を含めた施設代、デイサービスやヘルパー代がぎりぎり賄えています。ただし、おむつや日用雑貨は家族が購入して持ち込んでいます。

基本、外部の業者に委託しているお弁当です。近くから運ばれてくるため、温かいもののようですが、詳細は分かりません。一人で暮らしていたときには、夕ご飯は老人用弁当の宅配の利用とヘルパーの利用と取り入れていたものの、朝、昼は自分で適当に食べていたため、栄養不足な上、一人で寂しく食べていました。それに比べると、大勢で会話を楽しみながら、バランスのよい物を食べられることの喜びを感じているようです。他の入居者の話では、やや薄味のようですが、血圧が高めの母にとっては大変ありがたいと思います。日々のお茶等の水分補給や、食事以外の間食の加減にも気を配るなど、健康面の配慮も万全です。

毎月２回は施設に母を迎えに行き、自宅に連れ帰っています。いつ行っても、スタッフの方々は明るく気さくに対応してくださいます。「老人の下宿屋」を目指しているため、入居者との接し方もアットホームです。昼間訪れると日差しが差し込んだ共有スペースで一緒に折り紙をしたり、おしゃべりをしたり和やかさが漂っています。また、母のことについて、度々電話で連絡を取り合いますが、その際も常に丁寧に対応してくださり、確実に連絡事項が伝わるように工夫してくださっています。

基本的に、全面介助の施設ではないため、簡単な自分の身の周りのことはできる方々が多いですが、様々な声掛けをしてくださいます。昼間は看護師がいて、入居者の薬の管理もしてくれます。夜勤人数は一人ですが、施設の目の前に経営者の自宅があり、緊急時にはすぐに数人が駆けつけられる体制です。また、医療介入が必要な時には、地域の医療施設との連携も取れていて、医師が駆けつけたり、また、希望に応じて、有料ですがかかりつけの医院に連れていってくれることも可能です。夜間の排泄の介助、薬の服用について対応してくれ、健康管理も安心です。（介護保険の状況により有料）

閑静な住宅街の中にあり、家族の行き来は車が中心です。近くに公園、保育園、薬局があり、歩くことが困難でなければ、散歩やおやつを買いに行くには便利な場所にあります。また、そばややイタリアンの店、居酒屋等あり、訪れる家族と一緒に利用することができます。道を隔てて目の前に系列のデイサービスがあり、居住者の多くは歩いて通所しています。基本的に一人で外出できる状態ではないため、外出は職員と一緒になりますが、車の通りは多くても、歩道と車道の整備状況もよく、心配な点はほとんどありません。

「下宿」のような場所ですから、個に応じて自由です。個人で買って来たお酒を部屋で飲む人、安全に注意しながら建物の庭でたばこを吸う人もいます。母は、部屋にテレビや冷蔵庫を置いていますが、共有スペースでテレビを見ていますし、冷蔵庫の利用もほとんどしていません。おやつの持ち込みも自由ですが、人によっては健康のために制限をするよう配慮をしてくれます。家族の訪問も自由ですが、夜間は施錠をし早めの消灯となるため、チャイムを押して開けていただくことになります。生活パターンを考えて、あまり遅くならないように家族側が気を付けています。入居までにはあまり時間が掛からず、空きの声を掛けていただいてから、他の施設も見学し、比較検討をして２、３週間で入所しました。