介護付有料老人ホーム　ルフラン荻窪の口コミ・評判　と〜さん（男性/80代）

亡き母が２００９年から２０１３年の４年間お世話になった施設です。居室の広さは料金によって違いがありますが、まあ狭いながらトイレ・洗面・介護用ベッド・収納コーナー・テレビ等、ビジネスホテルのレベルと考えて頂いたらお分かり頂けると思います。都内の駅近くの住宅地内にある３階建ての施設ですので、家族が毎週訪れるのには便利でしたが、窓から見える景色は道を隔てて住宅の壁や屋根が見える程度でした。エレベーターで屋上に上れるようになっていまして、そこまで上がると住宅の屋根が連なり、遠くの景色まで一望に見えます。そこではスタッフの介添を頂きながら、ガーデニングを楽しんだり、日光浴をしていたようで、あとで母が楽しかったと目を輝かせながら話してくれたことを思い出します。 入浴は１階に介護用の最新入浴設備があり、入居者の介護レベルに合わせて、スタッフが介添をして下さいます。この世界でも体力のある男性スタッフが増えていますが、最初戸惑っていた母も、そのうちに皆さんとてもいい人ばかりで、良いところに入れて頂いて幸せよと打ち明けてくれたのには涙がでそうでした。 健康管理は毎月定期的に医師・歯科医師の巡回訪問があり、治療・投薬をして下さるので、家族としても安心してお任せしておりました。体調に変化があると、すぐに電話でスタッフより家族に電話があります。有料老人ホームは公的のホームに比べると費用負担は高くなりますが、その分入居者本人は勿論、家族の安心度には代えがたいものがあると思います。

年に２〜３回老人ホームの責任者・介護医療の責任者が一堂に会し、家族への報告会や、今後のスケジュール、ホーム提供の食事の試食会などが催されます。また近隣の高校から、学生さんによる合奏イベントがあったり、生け花ボランティアの訪問があったりと、地域にも受け入れられている施設だなと感じておりました。 外出については、定期的なお散歩（母の場合は車椅子を押して頂いての外出でしたが）もあって、楽しみにしていたようでした。ただ寒い時期や、風邪の流行っている時期には、難しかったようで、逆にインフルエンザの流行時期には、家族の訪問さえも控えて欲しい旨の連絡があったほどで、感染症には大変気を使っていると思います。 ただ正月には家族全員で、母と外で食事会をしたいからとお願いしましたら、念のためスタッフ付添、送迎自動車まで出して頂いて（もちろん有料ではありますが）、久々に家族と母との交流が出来たと、嬉しいひと時を過ごすことが出来たことは、今でもよい思い出になっています。

さすがに都内中央線の駅近くの施設となれば、入居金や毎月の負担は馬鹿になりませんが、亡き父が生前母に残してくれたものが多少あり（全部母が相続することに、家族も事前に同意していました）ましたので、入居の一時費用約１，０００万円は何とか用意できましたし、母の遺族年金が入っていましたので、毎月の費用約３０万円（介護・食事代・医療・介護用品費用含む）についても、家族としては少々の負担はありましたが、生活に困るほどではなかったのが幸いでした。

年に数回、家族に対してイベント用の「試食会」があるとはいえ、普段の食事となると、入居者個々人の健康状態に合わせて、食事の提供がありますので、家族としても味などの評価は控えたいと思います。 ただ病院の食事と同じく施設内で調理され、栄養士が個々人の状況に応じて献立を考えていますし、毎月の献立表は家族の公開されていますので、特に心配してはいませんでした。特に母の場合は誤嚥防止を考えて、「とろみ」を付けた料理を提供して頂いていると伺っていましたので、安心してお任せできました。 食事の仕方については、母の場合、最初はテーブルをセットして貰い、あとは自力で食べていたようですが、体力が衰えるのにしたがって、介助をしていただくことが多くなり、最後は介助なしでは食べられなくなってしまいましたが、食事に対する文句は聞いたことがありませんでした。

毎週家族が訪問をすると、玄関で記帳する際に、窓口のスタッフがにこやかに挨拶をして下さり、たまたま担当の介護士に出会うと、母の最近の状況を伝えてくれます。 ホームのＫ施設長も、家族の顔を見る度に、誰が行っても顔を覚えておいでのようで、「〇〇さん、いらっしゃいませ、お母様は最近△△△ですよ」、部屋に上がる前に近々の様子を伝えて下さいます。本当にアットホームな施設だと感じていました。

夜間の常駐体制はあったようですが、やはり全部屋の介護を数人でこなすというのは、大変なふたんであったろうなと思います。もちろん夜間であっても、契約している医療法人との協力体制が出来ていて、電話での投薬指示や、緊急訪問医療、救急車呼び出しなども、患者のレベルに応じた体制が出来ていました。もちろん限られた人数では十分とは言えず、毎日朝夕の引き継ぎ時の伝達によって、カバーし合っているようでした。 なお毎年の介護方針を個々人ごとに作成していただき、家族との意見交換や、希望聴取などで、家族としては、どこまで介護が行われようとしているか、課題・留意事項は何か、等を把握しながらお任せすることが出来ていました。

ＪＲ中央線の都内の駅から徒歩５分くらいの立地で、アクセスの良さには毎週見舞いに訪問する家族として大変助かりました。但し訪問者用の駐車場はないので、車で行く必要があった時には、少し離れた一般の高い駐車場を利用せざるを得ませんでしたし、長居はしにくいと思います。 周囲の自然環境は？という質問については、都内の駅近という環境を想像頂ければ、期待はしない方が良いと思います。その代わり買い物には便利なところで、居住者からの希望によっては、買い物などもスタッフに頼むことも可能でした。

母がまだリハビリテーション病院に居る際に、契約前に老人ホーム側として受け入れ可能な利用希望者であるかどうかを、直接確認に来た上での契約締結となりましたが、それだけ真剣に母の受け入れを考えて頂いているということが好印象でした。 その当時営業を開始してからまだ数年と言う新しい施設でしたが、たまたま空き部屋が生まれていましたので、すぐに契約できたのは幸いでした。母が３年前に亡くなってから、その後増床したと伺いましたので、空き部屋があるのか、待機状況はどのくらいなのか、スタッフの増員状況はどうなっているか、スタッフの入れ替えの頻度等は把握できていません。 利用をご検討の場合は、その辺りも含めてご相談になったらよいかと思います。