地域密着型小規模特別養護老人ホームあかつきの口コミ・評判　をわっしー（男性/70代）

海岸べりに建てられており、すぐ目の前が尾鷲湾の風光明美な光景を眼することができます。親戚（従兄弟）が入居したのが2008年の夏前で、その前はスバル台だったと思います。その施設はかなり古く、建物そのものは大きくていいのですが、部屋は4人部屋で暗く、ゴキブリが這いまわっているような状態でした。あまりにひどいため、あかつきに変えてもらったものです。あかつきは小じんまりした施設で、個室でおまけに清潔な状態に保たれており、職員も概ね若い方が多く、入居者を皆が労わっている雰囲気がありました。

夏は七夕、盆踊り、秋にはミカン狩りやカラオケ大会。時には自分の古里に車で連れて行って古里を満喫させたりしていました。あと正月などや季節の節目節目にはきちんと行事を行っていたのは、訪ねていったときに写真で見せてもらっていました。普通と判断しましたが、他の施設はあまり知らないので普通の評価をしましたが、よくよく考えるともっと高い評価になりかもしれません。誕生日なんかも祝ってもらっていましたから。自身の実の母も三重の四日市の病院に家政婦付きで入院していましたが、待遇はもっと悪いように感じました。病院と養護老人ホームとでは違うかも知れませんが。（母の場合は平成6年の事ですから、今とは時代も介護に関する考えも違うかも）

従兄弟の場合は全く身寄りがないためと、お金も無いので費用を心配していたのですが、大体月に7万円前後で食事代も含めて済んでいました。会計に関しては田舎にいる、別の従兄弟がすべて見てくれていましたので、伝聞でしかありませんが、入居していた従兄弟の年金ですべて賄っていましたので間違いないと思います。（障害年金と4年間勤務した警察官としての年金の合計）支払いは当初、毎月施設に出向いて支払っていたのですが、途中から銀行引き落としに変わり、便利になりました。

ときどき、お昼の食事時に訪問しましたが、見た感じはそんなにボリュームがある食事では無いですが、そこそこの料理で美味しそうでした。従兄弟は「量が少ないので腹が減ってたまらん」と言うことで毎回見まいに行くたびにお菓子や、おまんじゅうの差し入れを持参しました。食事は自分で食べられるのですが、なにせ時間がかかります。一つの動作をするのに、他人の３倍から5倍の時間がかかる人なので、いつも食事終わりは最後で、みんなは食後のデザートも終わり、お茶を飲みながらテレビを観覧している中で、最後まで食べていました。ほとんど残さないで食べきっていました。

スタッフは８割が若いスタッフで、訪ねて行くたびにメンバーの交代もあるのですが、どの人もみんな明るく笑顔で迎えてくれていました。中には僕と同世代の賄いのおばさんもいましたが、地方の人独特でみんな親切です。この施設に6年間毎月、奈良から通ったものです。おかげでかみんな親切に対応してくれました。冬場のインフルエンザの流行の時には、きちんと面会謝絶の状態にして、入らせてくれません。それは徹底しました。

自分が行く時は車で行っていましたから問題はありませんが、この施設は車がないと訪ねることは無理です。駅からはバスの便もなく、歩けば40分は優にかかるでしょう。尾鷲市のはずれ、尾鷲湾の入り口に近いほうにあり、海岸からの坂道を登っていかないといけないところです。自然は豊か（尾鷲市そのものが大自然の中にありますが）な場所の、さらに目の前が海で弾劾になっており、尾鷲駅から車で行ったその施設の先は行き止まりになっています。そんな場所ですから不便この上ありません。