老人ホーム優の口コミ・評判　８８満３蜜光充密（女性/60代）

新しくできたところなので、清潔できれいな印象であった。（最近亡くなったばかりの）親戚の入居者のお見舞いが目的で訪問したので、共有のお風呂、トイレ、細かな設備等は確認出来ていない。面会の時はちょうど食事が終わって、大広間で皆が寛いでいる時間であった。個室で食事をする人もいるようだが、移動できる人は大広間で食事をしているようだ。テーブルが縦に並べてあり、そこで食事をしたようで、スタッフが後片付けを行っていた。玄関から入るとすぐに大広間になっていたので、そこにいて寛いでいた親戚の者と面会できたので、個室を訪問する必要がなかったから、大広間以外の施設設備がどうなっているのかは分からなかった。 静かな場所に建てられているので、特に騒音が気になるとか周りの環境によるストレス等も感じられず、落ち着いて過ごせると思う。大広間は明るく、ゆったりとしたスペースで、食事が終わった人は中央辺りのテレビがある空間でのんびりテレビをみて寛いでいたり、テーブルにお気に入りのお人形やぬいぐるみをおいて自分の時間を楽しんでいる様子であった。その大広間の玄関とは反対側の窓際に２，３台のベットがあり、カーテンで仕切られて周りから見えないように、排泄の世話を行っていた。同じスペースではあるが、特に嫌な匂いや不潔な印象は感じられなかった。むしろ排泄の世話の為にいちいち個室やトイレに連れていったたりする手間や大変さがないし、全体を把握できるのでスタッフと利用者にとって効率は良いと思う。この空間では、複数のスタッフが全体を見ながら協力し合って作業できるし、孤独になりがちな利用者にも皆と一緒にいられるのは安心だと思う。

実際のレクレーションやイベント、行事、娯楽用の設備がどのようなものかは把握していないが、スタッフの話によると、私の親戚の者は、ユーモアがある性格で好かれていたこともあるが、「施設の人気者」だということだった。行事やイベントに関係するかは分からないが、施設での生活を楽しんでいたことが伺える。９９歳の高齢で最近亡くなった親族は、過去の戦争時に北朝鮮の過酷な状況から幼子を連れて日本へ逃げ帰り、その後も大変な苦労をして子育てをしながら頑張って生きてきたと聞いているが、施設や役場から最高齢のお祝いをしてもらったようなので、嬉しかっただろうと察している。施設自体が行っている行事、設備等の詳細が分からないので「普通」と判断した。

直接の家族ではない為、入居の利用にかかる実際の費用についての詳細は把握できていない。支払いをしていた親族の話によると、費用は高額であったようだが、利用者である親族の子供が出し合って賄える範囲内であったことや、入居している親族の利用の充実度の話から想定して「普通」と判断した。

施設が提供している料理、食事については内容を把握していないので評価できないが、あくまでも利用者の視点から満足度を評価すれば、「食事がおいしい」と言っていたようなので、良いと判断できる。メニューや食事の対応については不明であるが、親族は食欲もあったようで食事を楽しんでいたことが伺えるので「満足」と評価した。

田舎の施設なので、スタッフも気さくで話しかけやすく、アットホームな雰囲気が良かった。訪問した時は、食事の後片付け等で少し忙しそうにはしていたが、駐車場の入った時からスタッフに明るく出迎えてもらい、帰りも丁寧に見送って頂いたので良い印象だった。利用者の直接の家族ではない為、特に相談したりサポートを受ける必要はなかったが、家族からは問題点等は聞いていないし、入居している親族は施設に慣れ親しんでいるようだった。個室を拝見していないので、重度の介護者がいるのかは把握できなかったが、ちょうど訪問した時に大広間にいた利用者の様子から判断すると、ほとんどの人は車椅子に乗っていたが、耳がとおいながらもスタッフと会話が出来ていたし、ＴＶなどの娯楽を楽しんだり、お人形で遊んだりする精神的、心理的、頭脳のある程度の余裕がある人達だと思う。たった１回の訪問では評価し難いが、面会時の大広間にいたときの印象でいえば、施設の雰囲気は全体的に明るくきれいで、落ち着く雰囲気で良かったので「満足」と評価した。 一つだけ、その時に気付いた事で残念に感じたことがあった。大広間での介護者のお世話は、全体を把握しながら複数のスタッフが皆で協力し合って作業、介助出来るので利点が大きいと思うが、反面、細かな対応については、個室でのサポートよりも全体に視野が広がる為に、全体の情報の方が優先されてしまい、個々への対応の意識に集中が薄れ、やや大雑把な感じを受けた。介護者の担当が決まっているかもしれないが、共有のスペースで複数のスタッフが作業をする時は、全体で仕事をするので責任も共有になりがちで、個々のスタッフの責任感や細かな配慮についての認識、意識がやや薄れてしまいがちになるのではないかと思った。訪問した時の実際に、私の近くにいた車椅子に乗った一人の女性が、何度も「腰が痛い」と私に訴えてきた。スタッフが片付け等で忙しそうにしていたので、すぐには声を掛けなかったが、一人のスタッフが女性のそばにきた時に「腰が痛い」と訴えたので、対応するだろうと安心していたら、「痛いの？」と返しただけでその場を去って違う作業に移ってしまった。女性の車椅子の斜めの角度がどうみても辛そうで、長時間の同じ姿勢では体勢に無理が生じてしまう。健康な私でも同じ姿勢で時間を過ごすと可也背中や腰に苦痛を感じてくるので、介護が必要な高齢者の立場にたって考えると痛々しさが伝わってきて、とても気の毒に思った。日々の仕事の日程をこなしていかなければならないので忙しいかもしれないが、近くに来たのに上の空のように返して去ってしまったのは、やはり個人の立場にたって思いやりのある介護のあり方を認識していないのではないかと感じたからだ。以前、他の施設に祖母の見舞いに行っていたが、そこは個室ではなかったが、一つの部屋に複数の介護者が入居しており、担当のスタッフが回ってきて色々声を掛けて細かな対応をしていたので、そういう点では全体で見るより個室の方が、一人の利用者への配慮に意識が向いて個々のスタッフが責任をもって細やかに対応しやすくなるので、思いやりのあるサポートを受けられると思った。共有のスペースで複数のスタッフが介護やお世話をする時は、こういう個々へ利用者の立場を意識して、思いやりのあるサポートを心掛ける必要があると感じるので、スタッフに指導して欲しい改善点である。

この施設は、病院の院長が経営しているので、医療機関との連携は良いと思われる。医療のケア、職員の体制等、細かな方法や対応についての詳細は把握していないが、入居者である親族の家族は信頼し、安心して利用していることから「満足」と評価した。

この施設は、地方の田舎に位置しており、元々全体の土地柄、公共交通機関でのアクセスは便利とは言えないが、その為に、車の利用者が多いので、特にアクセスに不便ではない。田舎ではあるが、へき地でもなく、主要道路から入っていけるので、車を利用すれば主な施設や買い物にもに行けて、不便さは感じられない。大きな道路は交通量も多いが、静かな場所にあるので騒音や人通りも気にならず、問題はない。道順さえ覚えれば、訪問しやすい場所である。周辺は山や川、緑も多く自然環境は良いので「満足」と評価した。 ただ、土地勘の無い遠方の人が公共交通機関で訪問する際は、移動に費用が掛かるかもしれないが、面会者は土地勘のある家族や親族が多いので、全体的に良いと思う。

今年の２月になって、私の家族が親族のお見舞いに施設を訪問したところ、インフルエンザ等の病気の菌が外から持ち込まれないようにと、面会謝絶の対応をされていたということだった。免疫力の弱い高齢者である入居者の健康管理に留意しての処置だと思われる。