特別養護老人ホームさくらホーム広野の口コミ・評判　ドゥミ（女性/40代）

2005年に祖父が入居しお世話になりました。当時は施設の完成直後で、建物は外装・内装ともにとてもきれいで清潔感がありました。入居者の居室だけではなく食堂やお手洗いなどの共用スペースも清掃が行き届いており、祖父を訪問する度に「こんなにきれいな所なら大丈夫」とほっとしたのを覚えています。手すりや段差などのバリアフリーにもしっかり配慮されており、お年寄りが安全に過ごせると感じました。また、閑静な場所にあり、周囲も開けていたので施設内はいつでも日当たりが良く、どこからでも広々とした景色を眺める事ができのんびりした雰囲気でした。

日常的に入居者の交流を図る催しが行われているようでした。音楽に合わせての体操や、工作など色々な企画があるようでしたが、祖父は特に職員の方の出し物を楽しみにしていました。

月額20万円超かかっていました。祖父の年金と貯蓄で賄っていたため、また、入居が短期間で終わった事もあって家族への金銭的負担はほとんどありませんでした。

食事の介助が丁寧で好感を持ちました。それ以前に入院していた際は、看護師さんが祖父を含め患者さんをたたき起こすようにしていたり、まだ飲み込まないうちから次の食べ物を口に入れたりしていて見るのがつらかった事もありましたが、こちらではそのような事はなく、入居者の様子を見ながら食べさせてくれていると感じました。

スタッフは明るく親切な感じの方が多かった印象です。何度か通ううちに父をはじめ家族の顔と名前を覚えて下さり「○○さん、こんにちは」と名前を呼んでコミュニケーションを取って下さいました。そうした事から、入居者の事もよく見ているのだろうと安心感を覚えました。

祖父はこちらの施設で亡くなりましたが、最後の一ヶ月ほどは胃ろうを施されていました。必要なケアだったと納得していますが、祖父は食べる喜びがなくなった事で急速に衰弱していった印象もあります。延命治療などについての考え方は人それぞれなので、本人や家族がどのような対応を望むか、また望んだ場合にそれに応じていただけるのかは事前に確認しておくべきだと感じました。

車でのアクセスは便利です。周囲が開けていて交通量が少ない道路に面しているので、駐車場にスムーズに入る事ができます。また、周辺には緑が多く、高い建物などがないので広々とした空や遠くの山を眺める事ができ、のんびりとした環境です。

祖父が入居した当時は新しい施設であった事もあり比較的スムーズに入る事ができましたが、現在では地域でもすっかり認知されており、待機の方も少なくないと聞いています。