特別養護老人ホーム　あさぎりの口コミ・評判　おばあちゃんっ子（女性/40代）

祖母がショートステイで毎月利用しています。玄関は広く、認知症の方が簡単に外に出られないような仕組みにしているため、私が面会に行くと事務所の方が対応してくれるようになっています。玄関からすぐに共同のメインホールになっており、食事やレクリエーションができる場所になっています。広さも十分で、決して狭い印象はありません。個室はメインホールから広い廊下でつながった場所に並んで設置してあります。足腰の弱い方はホールに近い部屋に、押し車や車いすで移動できる方はすこし遠い部屋になっており、広さも十分で各部屋にトイレと洗面所が設置してありました。祖母いわく食事も美味しいとのことです。

メインホールに設置してある小上がりの座敷には大きな仏壇が設置してあり、祖母に面会に行くとよく入所者の方々があつまってお経をあげていらっしゃいました。地域にはお寺も沢山あり、入所される前まではお寺のお手伝いをされていた方も多くいますので、自由にお寺にお参りできない方への配慮だと聞いたことがあります。そういった心のよりどころまでも配慮してくれるというのは素晴らしいことだと思いました。

費用の支払いについては私の家計とは別になっているので、具体的にはよくわかりませんが、祖母はショートステイで利用しているので、介護保険の範囲内で利用していると思います。毎月３泊程度、祖父の介護休養のために利用しているとのことです。

祖母はとても偏食で食べられないものがたくさんあるのですが、すべての要望に応えてくれるので安心して食事をすることができると喜んでいました。もちろん、味の方も祖母が薄味を好むので薄味で、やわらかく煮てくれたり、ミキサー食にも対応してくれていました。

スタッフの多くは地元の住民で、祖母の姪の方も働いてらっしゃるので祖母はかなり気持ちが楽だといっていました。他のスタッフの方もほとんどが近所の方や顔見知りで、私が面会に行った時もスタッフの方と入所者のみなさんが楽しげにおしゃべりしていらっしゃいました。お話はほとんどが畑仕事の様子でしたが、それがとても楽しそうでした。

あさぎりは特養なので、かなり体の自由がきかない入所者の方もいらっしゃいましたが、食事や入浴の時はそれぞれに専門のスタッフがついて介護をしていらっしゃいました。夜間ももちろんスタッフが宿直していらっしゃるそうで、祖母が眠れないときなどにはきちんと部屋まで来て親身に対応してくださったそうです。

田舎なのですが、歩いて10分程度の場所にＪＲ口羽駅があり、広島県方面からでも公共交通機関での来訪が可能です。ただ近くにコンビニなどはありません。歩いて行ける範囲内に一軒だけ食料品などを販売している店舗がありますが、日曜日はお休みです。銀行や郵便局なども歩いて行ける範囲内にあります。施設自体は自然に囲まれた静かな地域に存在しており、広い駐車場も設置してあります。

田舎の特養ですが、入所するための順番待ちは何年もあるようです。入所するためには審査があり、たとえ順番が回ってきても審査に通らないと入所できません。地元の医療関係者やケアマネージャー、社協職員、民生委員などで構成される会議で審議が行われるということです。ショートステイについてはそこまでの審査はなかったようです。