特別養護老人ホームヴィラ・サザンの口コミ・評判　マンゴーおじさん（男性/60代）

玄関、ロビーとも一流ホテル並みの広々とした造りで、ロビーにはグランドピアノも置いてあり、定期的に親睦会があって、この場所も使われるようでした。部屋も全室個室であり、木製家具も備え付けでした。ベッドの横に車イスを置いても十分なスペースが確保され、部屋ごとにトイレも備えてありました。廊下も広く、ハイビスカスやブーゲンビリアなど花の名前の付けられた各フロアごとにある食堂兼リビングスペースも広々していました。

毎月のイベントスケジュールが家族にも配付され、各種レクリエーションが開催されていました。誕生月には、スタッフのみなさんの手作りの品をいただき、記念写真も撮影していただき、貴重な想い出作りをしてくださいました。施設内には別にデイケア施設もあり、いつ訪問してもにぎやかな雰囲気でした。入居生活に飽きることのない工夫を一生懸命にしていただいている実感がありました。

デイサービスは同じ系列の別の施設にお世話になっていました。こちらではショートステイを主に利用させていただいていました。しかし、身内の認知症の症状が進み、寝たきりになったので、こちらに入居させていただくことになりました。入居への移行はスムーズであり、費用についても介護保険を最大限に使うプランを専属ケアマネージャーの方が立ててくださり、家計の負担は最小限に抑えられました。

週替わりの献立が家族にも配付され、限られた食費の中で栄養バランスの良い、おいしそうな食事メニューを提供いただいておりました。専属の管理栄養士さんが中におられるからできることなのでしょう。スタッフの皆さんも一人で何人も掛け持ちされながらも、一人ひとりの食事の介助に配慮くださり、家族としても安心してお任せできました。晩年は胃ろう手術をして経口経管流動食になりましたが、細かいケアにより感染症もなく、重度の糖尿病でしたが、インシュリンと食事コントロールにより血糖値も上手に調整くださいました。

ケアマネージャーさん、担当者さんなどすべてのスタッフの方々が心から入居者のことをまるで家族のように心配してくださり、ハートフルな雰囲気でした。家族の心配事項にもその都度回答くださり、扇風機の持ち込みなどのリクエストにも快く応えていただきました。入居したスペースが重症の高齢者ばかりでしたので、寝たきりの入居者ゆえ会話を交わすことはできませんでしたが、最高の介護を受けることができて、声に出すことはできなくても、皆さんはきっと幸せだと思います。

管理者が主治医の内科のお医者さんというのがまず魅力的でした。入居者の急変にも車を飛ばして往診に駆けつけてくださり、また一時期別の病院に入院中にも救急搬送に同上くださって懸命の治療をしていただきました。施設には看護師さんも常駐され、安心して治療と介護をお任せできる施設でした。

国道２２０号（宮崎南バイパス）沿いなので、市街地からのアクセスも非常に良い場所です。看板はありませんが、県内でも有名な脳神経外科が近くにあるので、その看板を目印に行けば、施設まで難なく到着可能です。国道沿いながら、住宅地側に少し奥まっているので、クルマの音は聞こえず、静かな環境です。眼前にはため池もあり、裏側には小山があって、年中鳥のさえずりが聞こえて最高です。駐車場も広く、面会時刻も夜８時なので、仕事帰りに家族が訪ねても十分に時間が取れてありがたいです。

関連のデイケア施設とも連携を取って申し送りをしていただくなど、系列施設ならではの手厚い介護を受けられたことに感謝します。またケアマネージャーの方が尽力くださり、家族の不安や負担を最小限にしてくださったことにも感謝しております。終焉の時をこの施設で迎えましたが、入居者は幸せだったと思います。スタッフのみなさんが葬儀にまで参列いただき、心より感謝申しあげます。