特別養護老人ホームさくら苑の口コミ・評判　いりあす（男性/60代）

施設は平成６年に建設され、昨年で２０年経ちます。立地が埋め立てのため建物全体が傾いて来ています。併設の「さくらんぼの家（新型特養）」や「桜花（小規模多機能）」は新しいので問題はないのですが、既存の施設の方は老朽化がかなりあるため、僅かな段差が見られます。 居室も個室、２人部屋、４人部屋とありますが、カーテンでのプライバシーは守られています。 スタッフも熱意のある姿勢で業務を行っています。緊急体制への対策も出来ています。 郊外なので静かで過ごせると感じています。

年３回大きな行事が行われています。（さくら祭り、納涼祭、長寿祭） 毎月誕生会が行われていて、職員の工夫を凝らした出し物を行っています。 個人希望の外出も行われていて、買い物などに出かけています。 娯楽はカラオケやちぎり絵などを行っています。 利用者もＡＤＬ的に範囲が広く、レクリエーションを全員で楽しんでいる様子は見られません。ただ３月に一回のミニ映画会は好評を得ています。 個人的な取組みが必要だと思います。

利用料については要介護度で金額が違うので一概には言えませんが、それ以外に食費で１３２１円／日と２月に１回の理容料金２４００円が最低必要です。お菓子等の買い物などを利用すると２０００円程度が１月に要ります。 口腔ケア道具等の細かい出費もあります。 利用料等の支払いは郵便局引き落としなので入所すると郵貯口座が必要になります。 既存施設は上記の内容ですが新型特養はプラス３００００円程度余計にかかります。

メニューだけ見ると変わった料理が出ている様に思われますが、結構混ぜこぜな感じの内容が多く、残飯が多い感じが見られます。 メニューも洋風が多いので老人向けの食事とは思えない時があります。 食材も固い時やドロドロした時があり、故人を考えたメニューとは思えない時もあります。 味付けも薄味が極端で葉物のメニューで殆ど味がしない時もありました。

スタッフに若い人材が多いせいか、タメ口で会話する職員もいて聞いていて感じはよくありません。 スタッフ同士大きな声で会話したりする場面も見られます。 利用者も諦めているのか、あまり話をする方も少なく、本当に静かでテレビの音しか聞こえてきません。 利用者からスタッフへの苦情等もありますが、内々で注意してしまい全員がその内容を知る事はありありません。 特に認知症の利用者に対しては当たらず障らずの状態です。

介護士、看護師ともにギリギリの体制のため、利用者のニーズに応える事は難しい状態です。 早番５人、遅番５人、夜勤３人にパート職員３名で１日の勤務をしています。 ただ病欠で職員が不足しても、不足したままで業務をしているので不安な時もあります。 夜間は看護師は不在ですが待機で対応しています。 全体的に見ると体制は不安定だと思います。

近くにＪＲの駅がありますが無人で列車が２時間に１回しか通らず、幹線国道からも車で１０分程度です。 スーパーもコンビニもありません。

施設としては中の下だと思います。 職員教育も詰め込みで利用者本位ではなく利用者の機嫌を取ってクレームが起きにくい体制になっていると思います。 利用者も夕食が終ると全員部屋に帰ってテレビを観たりしていますが、テレビがない方はベッドで天井を見ている状態です。