介護療養型老人保健施設　えみの里順天の口コミ・評判　あーちゃん（女性/50代）

日当たりも良く、とても気持ちの良い建物です。 元々交通量などもあまり多くない道路沿いなので静かな環境ではありますが、窓からは外の林が見えたり、各部屋にも大きな窓がついていて、寝たきりでも気持ちの良い部屋です。 暖房は、床暖房のため、部屋の中での温度の偏りや直接温風が当たるなどの不快感もありません。 職員の方がこまめに声かけをしてくださり、安心です。 新しい施設なので、トイレも部屋も、とてもきれいです。 動ける方は、食事は共用スペースで一緒にとります。 毎日、共用スペースで体を動かしたり、せっせと部屋から連れ出してくれます。 大部屋にはもちろんベッドごとにカーテンがついているので、おむつ交換などの時にも安心ですが、 全体でのおむつ換えの時間帯には、もちろんニオイもしますが、終わってしまえばニオイもなくなります。 症状や体調によっては、割とこまめに個室に移すなどの対応をしてくれるので、他の方に気を遣いすぎることもなく、助かりました。 リハビリ病院ではないので、頻度は低いですが、運動機能、嚥下機能などの専門の職員がきちんと訓練してくれるので、安心です。 １階にはリハビリ施設が充実しており、状態に応じたリハビリをしてくれます。 お風呂には寝たきりの人用のリフトや座ったまま洗える設備も完備、しっかり入浴させてくれます。 エレベーターが１基しかないので、リハビリや行事で階を移動する人が多い時にはずいぶん待ちますが、滅多にないことなので許容範囲です。 普段のリハビリは、きちんと順番に迎えに来てくれるので、エレベーターでもリハビリの部屋でも、待ち時間はありませんよ。

一番大きなイベントは夏祭りだと思います。 施設内を飾り付け、職員の方が屋台をだし、地域の団体の方が出し物をしてくれたりと、とても楽しい１日です。 家族も招待されます。 家族が来られない場合でも、きちんと職員の方が皆さんを連れて歩いてくれて、寂しい思いをすることはありません。 冬には、サンタが来たり、獅子舞が来たり、職員の方があれこれと楽しめることを考えてくれます。 比較的重度の方も多いので、全体で外出するような行事はありません。 施設の中には小さいですが庭園もあって、車いすでも気軽に外の日や風に当たって散歩を楽しむこともできます。 義父がお世話になっていましたが、寝たきりで食事の経口摂取もできない義父が、お祭りの時にはとっても嬉しそうで、綿飴やゼリーなどを食べ(担当の医師が、きちんと食べて良い物を許可してくれます)、楽しそうに射的をしていて、びっくりしました。

義父の場合は、おおよそ月に７万円程度でした。毎月、細かい変動があります。 介護段階と収入に応じた金額設定となっていて、義父の少ない年金でギリギリなんとかなるかどうか、というところでした。 多少足は出ましたが、最初は東京にいたので、そちらと比べると破格。 そんなに安くてもこんなに親身になってみてくれるのかと、本当に有り難かったです。 施設利用諸費の他に、個別にお小遣いを預けます。 １階に小さな売店があり、そこで買い物をする人もいるのかもしれませんが、寝たきりの義父の場合は、お小遣いは床屋代に使われました。 毎月床屋さんが出張してきてくれるので、髪やひげが伸びている時には、キレイにしてくれます。 歯科用の介助用ブラシなどは、毎月の利用料と一緒にまとめて請求されました。 支払は、直接窓口で支払うか、銀行振込かのどちらかです。 自動引き落としはありません。 おむつやパジャマの持ち込みはできません。

義父は最初から最後まで流動食だったので、一般の食事についてはまるっきりわかりません。 流動食は、体調や体重の増減に合わせて、高カロリー食に切り替えたり、こまめに対応してくれます。

スタッフの方は気さくな方が多く、入所者にいつも明るくこまめに声かけしてくれています。 自力で歩いている方は、殆ど見かけません。 歩行器の方も少なく、たいていは車いすが寝たきり。 重度の方が多いように見受けられます。 家族が相談したりお願いしたりも気軽にできる雰囲気で、きちんと対応してくださり有り難かったです。 皆さんいつでも忙しそうに動き回っていて、なかなかナースステーションにいませんが、面会のついでに様子を聞きたいと思えば、きちんと手を止めて、対応してくれます。 イヤな顔をされたことは一度もありませんでした。 ステーションにいる時間帯に面会に行った時には、スタッフの方から様子を教えてくれたりもしました。 怒鳴りつけたり手荒な接し方をしているような事は、目にしたことがありません。 部屋に１人でいられない方、誰かと話をしていないと居られない方などは、よく、車いすの間まで、ナースステーションに入れてもらって、仕事をするスタッフと並んで座って折り紙を折ったり、話をしたりしているのを見ました。 親身になって対応してくれているのが、よく伝わってきましたよ。

病院が併設されていますが、医師は夜間常駐していません。 ですから、夜何かがあった時には、救急車で他病院へ運び対応します。 簡単な内科診察と歯科治療はしてもらえます。 胃瘻のチューブ交換などが必要な場合は、提携している他病院に行くことになるので、医療的な処置が頻繁に必要な方には、ちょっと負担が多いかもしれません。 義父は気に入らない時に手を振り回して暴れたり、つかんだり、経鼻チューブを引き抜いたりするので、あまりひどい時には、家族の了解を取って手袋をされた時がありましたが、様子を見てなるべくはやく外せるように対応してくれました。 ベルト等で固定されている方は、私は見たことがありません。

路線バス等は、走っていません。 大きなＪＲの駅から送迎バスが出ていますが、１時間に１本程度。 最寄りのＪＲの駅からは、徒歩で２０分くらいかかります。 たいていのご家族は、車を利用していると思います。 周辺にコンビニ等も何もありません。 ただ、ご自分で自由に動いたり外出できる方は殆どいらっしゃらないと思うので、不便と感じることもないんだと思います。 お見舞いに行く方は、本当に何もないので、持って行く物等は事前に用意することが必要です。 玄関の自動ドアは、外からは自動で開きますが、中からは受付に声をかけないと開きません。 気づかないうちに入所者の方が出て行ってしまわないように、と言う安全面での配慮だと思います。 外の道路は、交通量は少ないですが、朝晩は抜け道に利用されていて凄いスピードで飛ばす車が多い上、駅に向かう方の歩道が途中からなくなっているので、歩いてくるのはあまりお薦めできません。

面会は、比較的朝早くから夜は２０時くらいまで可能です。 重度の方が多いのと、認知症の方も多くいらっしゃるので、食べ物の差し入れは禁止です。 １階に小さな売店がありますが、ごく短い時間しか空いていません。 飲み物の自動販売機はありますが、お酒やタバコは売っていません。 義父は要介護５で、すぐに入所できました。