高齢者総合福祉施設須坂やすらぎの園の口コミ・評判　Dジョニー（女性/50代）

昔の建物のため通路が狭く、天井も低いので、開放感に欠けます。施設全体では特養の外、老健、デイサービス、ショートステイ、デイケアと様々な施設が一つになっていて、通路が迷路のようで初めての方は迷います。 食堂もお風呂も狭く、利用者はまるでベルトコンベアーに乗った商品のように順番に並べられ、職員の機械的な作業の中で食事や入浴を行います。 利用者の人数が多く、特養だけでも常に90人程度が一緒に暮らしているため、職員はいつも時間に追われて充分な介護ができません。何人もの介助を同時進行で行うため、プライバシーの保護よりも安全を重視して、仕方なくドアを開けたままオムツ交換をせざるを得なくなります。カーテンはできる限り閉めますが・・・。 窓の外は中庭があり、日当たりは充分確保されています。また、事務所前に猫が飼われていて、利用者の心の癒しにもなっていますが、同時に職員も癒されているようです。

毎週1回ボランティアの講師を呼んで、俳句や書道、いけばな等のクラブ活動があります。お花見や納涼祭り、運動会など特別なイベントは2ヶ月に1回ぐらいのペースであり、大晦日には夕食にお酒やジュースがつきます。 そのほか不定期ですが、時々お昼にお寿司の出前を注文することもあり、握りやちらしなど利用者に選んでもらったりしています。やはり普段と違う食事のときは利用者もとても喜び、普段食の細い方も一人前をぺろりと召し上がります。 これらのイベントが楽しめるのはある程度レベルの高い方に限られますが、ハレの日の雰囲気は職員も元気にするため、他の利用者にも伝わるようです。

メニューも豊富で味付けもちょうど良く、和食中心なのでお年寄りには良いと思います。食事形態には刻みやペーストなどもあり、本人のレベルに合わせて適正な食事ができていると思います。ただし食事のスプーンが金属のため、口が開かない利用者の食事介助では口角を切ってしまうこともたまにあります。職員も気をつけてはいるのですが、同時に4人も介助しなければならず、細かなところまで目が届きません。また、時間に追われているためついつい作業も粗くなります。残業代が出ないため、時間外勤務はすべてサービス。それでは質の良い介護はできるはずもありません。この業界では仕方のないことですが・・・。

忙しさは心を亡くすの言葉通り、職員に余裕がないため、いつもピリピリした空気が漂っています。ナースコールも一日中鳴りっぱなしのため、静かな環境とは程遠いのが現実です。新しく入所してこられる方はどんどん重症化しているため、作業内容も日に日に大変になってきます。 介護をしている人は「自分の介護こそが正しい」と思い込んでいる人が少なくなく、違うやり方をしただけでひどく怒られます。介護年数によって人を見下したり、資格の有無で人を差別します。 「人が人を支える」のが介護の本質であるのなら、資格や年齢に関係なく、人としてまず相手を尊重するのが介護士の基本的な資質ではないでしょうか。「技術」にのみこだわり、それ以上に大切な「人としての思いやり」を忘れた職員が多いと感じる施設でした。

介護士、看護師の数は圧倒的に足りていません。 パート職員が多いので夜勤の人数も足りず、夜勤を確保すると日中の職員が手薄になります。 どこの施設も相ですが、介護士は看護師の下に扱われることが多く、看護師の処置の後始末はいつも介護士に押し付けられます。 夜間は看護師は帰ってしまうため、急変時は電話対応になります。マニュアルはありますが、よほどのことがなければ看護師は来てくれないため、夜間の介護士の負担はとても大きくなります。利用者が舌を噛み切って救急搬送されたときも、家族への連絡や救急車の手配などすべて介護士が行い、看護師は電話で指示しただけで施設に来ないときもありました。 朝、夕の胃ろうのセットも介護士が行うため、医療分野における介護士の精神的な負担も多々あります。

駅からも主要道路からもかはり離れた畑の中にあるため、交通の便がとても悪いです。車でこられる方はよいでしょうが、バスやタクシーで面会に来られる方はちょっと大変です。もっともめったに面会など来られませんが・・・。 近所にお店もなく、必要なものをちょっと会に行くこともできません。 散歩も駐車場の中をぐるぐると回るばかり。 何よりも果樹園の中にあるので、消毒や花粉の塊が車にこびりついて洗っても取れないことが悩みの種です。

基本的にお酒は禁止。タバコは喫煙所で吸うことができます。 待機人数は700人。独居のほうが入所の順位があがるため、家族もわざわざ本人の住民票を移してまで無理矢理入所させたりしています。 面会は一応時間が決まっていますが、事前に家族から連絡をもらっていれば大体の時間は対応できます。