南城市のグループホーム

介護のほんねでは、「グループホーム　美ら里さしき」、「グループホームしらゆり」、「東雲の丘　指定認知症対応型共同生活介護事業所」をはじめとした、沖縄県/南城市の老人ホームを掲載中。そのなかでもグループホームの条件に当てはまる施設は3件あります。ご本人とご家族で話し合ってどの条件を一番大事にするかなど、優先順位を付けながら様々な条件で検索してみてください。

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南城市の老人ホーム・介護施設について

南城市は、沖縄本島南部の東海岸側に位置する市です。那覇市からは約12kmで、車を使うと約30分で到着できます。こちらでは「南城市での高齢者の暮らし」について、ポイントをご紹介します。

南城市の特徴

南城市役所（Kugel~commonswiki - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, リンクによる）

南城市の人口は4万4,924人です。そのうち、65歳以上の高齢者人口は1万1,454人で、高齢化率は25.50%となります。

南城市の面積は49.94㎢です。 2006年に旧佐敷（さしき）町、旧知念村、旧玉城村（たまぐすくそん）、旧大里村が合併して現在の南城市が誕生しました。

参考：e-Stat「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数（2021年1月1日現在）」／国土交通省国土地理院「令和4年全国都道府県市区町村別面積調（1月1日時点）」／南城市「市の概要」

南城市の魅力

南城市は沖縄の歴史と文化が息づくエリアです。沖縄文化の原点とされる貴重な文化遺産や歴史史跡、伝統芸能が多く残っています。世界遺産に認定されている「斎場御獄（せーふぁうたき）」は、琉球王国最高の聖地です。

原生林のなかにある御嶽内には6つのイビ（神域）があり、現在も多くの人々から崇拝されています。このほか琉球民族発祥の地として市民や県民から崇敬されている久高島、市内に点在する琉球の城跡「グスク」といった歴史スポットがあります。

また、南城市は自然豊かな地域です。貴重なサンゴ礁の海が楽しめるあざまサンサンビーチや新原ビーチ、知念岬公園といった美しい海岸を望める場所が点在しています。リゾート気分を味わえることから、国内外を問わず多くの観光客が訪れています。

南城市は特産品が豊富です。南城市では、市内で開発、販売されている質の高い商品を「沖縄南城セレクション」に認定しています。「完熟マンゴージュース」や「なんじょうハートはちみつ」、「かりゆし文鎮（ぶんちん）」や「斎場御嶽石鹸」ほか食品・雑貨問わず幅広い商品がそろっています。

南城市の主要な駅・市役所・地域包括支援センター

南城市の主要な駅

南城市には駅がないため、公共交通機関を使った移動はバスやタクシーが使われています。市内では路線バスやコミュニティバスの「Nバス」、予約型乗り合いバスの「おでかけなんじぃ」が運行しています。

南城市役所

南城市役所の所在地は、南城市佐敷字新里1870です。バスを利用する場合は「南城市役所」バス停を下車後すぐ到着します。

要介護認定の申請は、生きがい推進課介護長寿係で受け付けています。

参考：南城市役所

南城市の地域包括支援センター

地域包括支援センターは、介護・医療・保健・福祉といった高齢者に関する悩み事を無料で受け付けている機関です。

「高齢者の総合相談窓口」「介護予防マネジメント」「権利擁護」「ケアマネジメント支援」を主な業務として、各エリアに設置されています。保健師や社会福祉士、主任介護支援専門員（主任ケアマネジャー）が相談事に対して解決策を提示してくれます。

南城市には地域包括支援センターが2カ所、各センターと連携して市域全体の支援をおこなう基幹型センターが1カ所設置されています。

参考：南城市「南城市地域包括支援センター」

南城市のイベント

紫芋のムーチー（CC 表示-継承 3.0, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?curid=1194456">リンク）

南城市内で毎年恒例となっているイベント・お祭りを紹介します。

「豊年祭（ミーミンメー）」は、毎年4月に古堅区で開催されるお祭りです。200年以上続く伝統行事で、五穀豊穣や子孫繁栄を祈願します。ミルク（弥勒）様や旗頭を筆頭に、踊り手の子どもたちや棒術を舞う青年らが地区の拝所を練り歩き、踊りを奉納します。

「ヌーバレー」は、毎年8月中旬に南城市内各地で開催されている伝統行事です。五穀豊穣祈願とともに、死後の世界から来た無念仏をあの世へ返すために催されています。なかでも知名（ちな）区のヌーバレーでは、あしびなーと呼ばれる広場に舞台が設置され、伝統的な胡蝶の舞ほかさまざまな芸能を夜まで鑑賞できます。

「うふざとヌムーチー祭」は、毎年旧暦の12月8日に大里城址公園パークゴルフ場で開催されるイベントです。沖縄では長寿を願って「ムーチー」という月桃の葉で包んだ餅を食べる風習があります。会場では1日で約3,000個のムーチーがつくられ、販売場所には多くの人が列をなします。そのほかステージイベントや昔あそびの手作り体験がおこなわれる和やかな雰囲気の祭りです。

老人ホームや介護施設のなかには、外出レクリエーションの一環として地域のイベントに参加する施設もあります。イベントやお祭りに参加したい方は、事前に施設スタッフへ確認してみましょう。

南城市の高齢者支援制度

南城市が展開する高齢者の支援制度をご紹介します。

外出支援サービス事業

病気やケガなどを理由に公共交通機関の利用が難しい高齢者を医療機関まで送迎します。利用できるのは、平日のうち片道で月4回までです。利用料金は、以下の表の通りとなります。

医療機関の所在地	非課税世帯の利用料金	課税世帯の利用料金
南城市内・与那原町・八重瀬町・南風原町	片道400円	片道800円
豊見城市・那覇市・糸満市・西原町・北中城村	片道600円	片道1,000円

なお、通院先の病院の所在地によってはサービスの対象外となる場合があります。

対象者は「要介護2以上で車いすなどを利用している方」または「身体障害者手帳の所有者で肢体不自由2級以上の方」です。

参考：南城市「老人福祉」

家族介護用品支給事業

自宅で高齢者を介護する家族に向け、紙おむつなどの介護用品の支給券を発行しています。支給券は、市が指定する「ふく薬品おおざと店」と「ドラッグイレブン佐敷店」で利用可能です。

対象となるのは「在宅で暮らす要介護4・5の高齢者の方で本人が非課税世帯の方を在宅介護する家族」です。ただし、介護者の家族が別世帯の場合、その家族も非課税世帯に属している必要があります。

参考：南城市「老人福祉」

食の自立支援サービス事業

食事の準備が困難な高齢者の方に対して栄養バランスのとれた食事を配達するサービスです。配達と同時に安否確認を実施しています。月～金曜日のうち、昼食または夕食を配食します。サービスを利用できるのは1週間で5食までです。利用料は1食あたり課税世帯が400円、非課税世帯が300円です。

対象となるのは、調理などが困難で援護が必要な高齢者の方のうち、以下のいずれかに当てはまる方です。

65歳以上の一人暮らしの高齢者の方
高齢者のみで構成された世帯
以上の要件に準じた世帯

参考：南城市「老人福祉」

南城市で見つからない場合は周辺エリアで探してみる

南城市で希望の施設が見つからない場合は、周辺の地域まで視野を広げてみましょう。南城市は島尻郡与那原町・南風原町・八重瀬町と隣接しています。

グループホームってどんな施設？【入居前に知っておくこと】

ここではグループホーム（認知症対応型老人共同生活介護）への入居希望者のご家族に向けて「見学前に確認しておきたいグループホームの特徴」をご紹介します。

グループホームの入居条件は満たしていますか？

グループホームにはさまざまな入居条件があります。すべて満たしているかを入居前にチェックしておくと施設探しがスムーズに進みます。もし満たしていない場合は、他の施設への入居も視野に入れておく必要があります。

認知症の診断が必要です

グループホームは認知症の方しか入居できません。事前に医師による認知症の診断書が必要になります。

要支援2以上が入居対象です

グループホームは要支援2以上の認定を受けた方しか入居できません。事前に要介護認定を受けて、要支援2以上の判定を受けておく必要があります。

要介護認定の受け方については以下の記事で詳しく説明をしています。

要介護認定とは｜要支援1～要介護5までの判定基準・給付金の限度額・入居できる施設など

住民票のある地域でしか入れません

グループホームは地域密着型の施設です。住民票のある市区町村内の施設でしか入居できません。ただしグループホームは全国に1万個所以上もあり、近隣に施設がある可能性はかなり高いといえます。

グループホームの退去要件

グループホームの退去要件は各施設ごとに決まっています。契約前に「退去となる条件」を確認しておくことがおすすめです。

特に要件として多いのは「施設側で医療ケアに対応できなくなった」というケースです。グループホームには看護師や医師などの配置義務がありません。ですので、専門的な医療措置が必要になると退去しなければいけない場合があります。

また後述するように、グループホームは他の施設に比べて入居者同士の距離が近いのが特徴です。日常生活における家事などを入居者同士が協力しながら進めます。ですので、認知症の症状が進行し、暴言・暴力などが目立つようになると、他の入居者の安全を守るためにも強制退去となってしまう可能性が高いです。

グループホームの特徴を把握していますか？

グループホームの特徴をご紹介します。入居後に「イメージと違った……」と後悔することがないように、あらかじめ把握しておくのがおすすめです。

1施設あたり9～18名の小規模なユニットケア

グループホームはほとんどの場合、定員が9～18名と小規模な施設になります。そのため人との関わりが深く、アットホームな雰囲気で生活をするのが特徴です。それぞれが個室で自宅に近い環境生活をしながらも、他者との共同生活をする手法になります。

「できることは自分でする」という考え

グループホームの場合は認知症の方々が家事を分担しながら共同生活をしています。認知症の進行を抑制するためにも「料理、洗濯、掃除などの家事はできる限り自分たちでする」という自立支援を大切にしています。生きがいや役割を持ちながら、自分らしい生活を送れる施設です。

看護師は配置は義務付けられていない

認知症専門の介護施設なので、職員の皆さんは認知症の方々の扱いに慣れているのが特徴です。人員配置は、要介護者3人に対して介護職員または看護師を1人以上配置することが義務付けられています。看護師の配置は必須ではないため、配置されていない施設がほとんどです。

グループホームの特徴に関する詳しい解説は以下の記事をご覧ください。

グループホーム（認知症対応型共同生活介護）とは？サービス・費用・入居条件などの特徴、住宅型有料老人ホームとの違いについて解説

グループホームの費用

初期費用	月額費用
0～数百万円ほど	10～20万円ほど

グループホームは有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などに比べると、比較的安価で利用できる施設です。

入居一時金は0～数百万円と幅広くなっていますが、数百万円もかかる施設はほんの一部です。ほとんどの場合は数万～数十万円となります。また、グループホームの月額費用でかかる主な費用は家賃のほか食材費、光熱費、管理費などです。特に家賃に関しては10万円を切る施設が多く、低価格で暮らせます。

グループホームの費用については以下の記事で詳しく説明をしています。

グループホームで認知症を抑制しながら生活する

以上の条件や特徴をまとめると、以下の3点を重視する方には入居をおすすめできます。

認知症の症状の抑制を考えている
認知症でありながら、自立した生活を続けたい
医療依存度は高くない

グループホームには認知症の方が少人数で生活をしています。また職員も認知症ケアに慣れた人ばかりです。「他人とコミュニケーションを取りながら、認知症の進行に歯止めをかけたい」とお考えの方がおりましたら、引き続き入居をご検討ください。

また納得いく施設が見つからない場合は、有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などのその他の施設もご検討ください。

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