求められる家族の判断
一人の要介護者をサポートするのに、たくさんの方々がそれぞれの立場で関わっています。特に高齢者の介護となると、高齢者自身の判断よりも、家族に判断をゆだねられることが多くあります。
時には本人の想いに振り回されることも
かといって、当事者が意見を言わないわけではありません。
わからなくてもそれなりに意見や矜持があり、わかったような・わからないような、大半が的を外れているけれど、自分のこととなるとやはり口を出すのです。これが一番大変。説明しても伝わらないことも多いのに、頑として受け入れないことがほとんどだからです。
最終的には家族が何とか説明し、説得することになります。本人も新しいことや、解らないことは不安なのだと思うのですが、これに振り回されていると決まるものも決まらない状況に。
トータルで家族をケアしてくれる存在が、いない
様々なことが押し寄せてくるのに対して、私や家族の立場に立って、その都度介護者の状況をとらえ、適切な対処を判断し、または先回りしてどんな手を打てばいいかなどを、トータルで面倒見てくれる人はいないのが現状です。
介護する側が潰れないように、介護する側のことを第一に考えサポートしてくれる人の存在は重要だと思います。
<続く>
この寄稿文は全3回の連載です。
この記事は、doppo の内容をアレンジしてお送りしています
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この記事の寄稿者
佐久間 理央
POLE・STAR株式会社ディレクター
大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。