高齢者の隣人を見かけなくなったら
内閣府が行った2010年の調査によると、一人暮らしの高齢者は約480万人にのぼるのだとか。その数は今後も増え続けると予想されています。なのに、ご近所同士のコミュニケーションは希薄になってきていますよね。そんな背景もあり、高齢者の孤独死も右肩上がり。その防止が近年の課題となっている、というのはご存知の方も多いでしょう。
さて、交流はなくても隣にどんな人が住んでいるかくらいはわかるもの。もし隣人が高齢者で、最近姿を見かけないな、と感じることがあったら私たちはどうしたらいいでしょうか。
お住まいの場所に合わせて相談を
異変に気付くきっかけはいくつか考えられます。たとえば毎日同じ時間に散歩していたのに最近姿を見かけない、ポストがいっぱいで何日も取った様子がない。あるいは洗濯物が干しっぱなしなんてこともあるかもしれません。
「ちょっと様子がおかしいな」と思ったら、まずは相談してみましょう。マンションやアパートなど、集合住宅に住んでいる場合は、まず管理会社か管理人へ。一戸建てに住んでいる場合は、町内会長、民生委員、自治体の役所へ連絡するようにします。
生活の中で困ったことがあれば民生委員を頼って
民生委員は、自らが住む地域の中で、普段の生活の困ったこと、不安、悩みなどを一緒に考えサポートしてくれる相談役です。高齢者や障碍者、子育て中の家庭やその状況などの把握に努めており、必要に応じて行政サービスへの橋渡しをしたり、地域のパトロールなどを行っています。
しかし残念なことに、民生委員の認知度はまだまだ低めです。誰が民生委員をしているのかさえわからない方も多いでしょう。地域の広報誌などに掲載されるのですが、読まれない方も多いですものね。
民生委員のほうが、自治体や町内会長よりも個人個人の状況を把握しており、行動が早い場合もあります。できれば普段から民生委員と交流を持っておきたいですね。
出典:http://www.gov-online.go.jp/
哀しい死を減らすために
高齢者の孤独死・孤立死を防ぐためには「高齢者の見守りは地域で」という意識をもつことが大切です。あなたの小さな気づきが、寂しく悲しい死をひとつ減らせるかもしれません。
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この記事の寄稿者
tamago
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。