家族会議で相談しておきたいことまとめ
お正月で家族が一同に会する機会を使って、「そろそろ介護施設を…」と家族会議で検討しはじめる方も多いのではないでしょうか。
「介護のほんねニュース」でも何度かお伝えしていますが、介護施設探しを始めるにあたっては事前に家族間で決めておきたいことがいくつかあります。あらためてそのポイントをまとめてみましょう。
お金はどうする?
一番話しづらいことではありますが、まずはお金の話をきちんとしておきましょう。自宅で介護するか、施設に入所するかなど、条件によって介護にかかる費用は変わってきます。「いくらかかるか」ではなく「いくらかけられるか」を考えれば、必要なケアプランも見えてきやすいでしょう。
そのためには、まず年金、保険、貯金、家族からのサポートなど、なにがどのくらいあるのかをなるべく細かく把握しておくようにしたいですね。
介護のことをとりまとめるキーマンを決める
介護のことを采配するキーマンを家族の中で決めておきましょう。キーマン自身が介護をしなくてはいけないというわけではありません。家族の誰がどんなことで介護に関わっていくのか、家族以外のどんな力を借りるのか、など、大切なことの意思決定をする役です。介護を受けるご本人、家族、ケアマネなどの話を取りまとめる役でもあります。
介護される人自身は、「どこで、誰に介護されたい」という意思をちゃんと持っていることもあります。もしかしたら言いづらいと感じているかもしれません。でもあとから「こんなはずじゃなかった!」と後悔しないよう、できるだけ本人の意見を聞き、尊重するようにしてくださいね。介護される側にとってストレスの少ない環境を整えてあげることが健康寿命を延ばすことにもつながります。
どこで介護する?
誰が見守ることになるかが決まったら、どこで見守るかを検討します。
選択肢はおおむね二つ。在宅で介護するか、あるいは近くの介護施設に入所するか、ですね。在宅で介護する場合は、いくつかのことを確認しておきましょう。たとえばハード面ではバリアフリー化、ソフト面では介護者の仕事と介護のバランス調整などです。在宅や施設入所にかかわらず、仕事や自身の病気で中心となる介護者が介護できない事態が起きたとき、どうするかまで考えておくと安心です。
親を呼び寄せて暮らす場合、それまで近くにいた友人や知人との交流が減るなど、環境の変化によるストレスも大きくなりがち。充分な心のケアも必要になるので留意しておきましょう。
介護のこと、ひとりで抱え込まない態勢を
家族会議で中心となるキーマンを決めたとしても、忘れてはならないのは「誰か一人、一家族だけに負担がかかりつづけないようにすること」です。先ほど述べたようにこんな事態が起きた場合は誰がどう動く、と役割を決めておくのも一つの手。日ごろから兄弟、従兄弟、近所間で密なコミュニケーションを取り合って、協力し合うようにしたいものです。
もう一点大切なことは「プロを頼る」ということ。介護関しては法律やサービスなど、知っておきたい知識がたくさんあります。自力では全部調べたりするのは大変。そんな時はぜひプロに頼りましょう。地域の行政機関、地域包括センター、あるいはケアマネなど、相談できる先を確認しておくようにしましょう。
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この記事の寄稿者
tamago
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。