インタビュー

インディーズバンド「UQiYO」のフロントマンに自身が考える福祉について聞いてみた! 〜ARTIST×WELFARE Vol.2〜

ニューアルバムを小瓶に詰めて発売したり、リリース前のシングル曲をブリーフケースに入れて日本中旅させたり、何かと巷を騒がすインディーズバンド「UQiYO」のフロントマンに自身が考える福祉について聞いてみた!

Special Interview with UQiYO 〜ARTIST×WELFARE Vol.2〜

UQiYO

UQiYOとは?
"日常を、心地よい非日常-浮世-にいざなう音楽ユニット"

Vo/ComposerのYuqiを軸に2010年よりPhantaoと活動を開始。
2013年5月にアルバム『UQiYO』をリリース。評判が口コミで広がり、全国のCDショップやレコードセレクトショップで相次いで「Album of the Month」等大きく取り上げられ、発売から1年後に異例の全国流通。CDショップからも大好評を得る。
2015年3月に2nd Album「TWiLiGHT」発売。全国12か所のツアーの大成功と、現在もロングセールを続けている。J-waveの局ジングルを5曲提供、ライジング・サンへの出演など、その勢いは止まらない。
常に新しい試みを行う姿勢と作風は、国内外で活躍するクリエイターとの共感を得て、その活動は多くの人々からも注目されている。LIVEはライブハウス以外にも映画館、コワーキングスペース、図書館、お寺など様々な場所で積極的に行っており、オーディエンスと共に音楽をつくる独自なスタイルが特徴である。

http://uqiyo.com

インタビュー

―児童福祉・高齢者福祉・障がい者福祉のいずれかに関わったご経験があれば教えてください。

私は心疾患を抱える子どもたちとその親御さんを集めたワークショップイベントに、音楽ワークショップ担当として参加したことが有ります。心疾患を抱える子どもたちに一度に沢山会える機会は初めてでしたが、何の事はないとっても元気なガキンチョがそこには沢山いて、逆にこちらが元気づけられました。子どもたち一人ひとりの声や音や、心臓の音をサンプリングして、その音を使って、その日のために特別に書き下ろした曲に載せて最後のフィナーレで演奏しました。演奏時も、親子全員に参加してもらって、その音も当日録音しました。涙を流していただける親御さんや、楽しくてぴょんぴょん跳ねる人たちを見て、僕らもやってよかったなと、感動しました。録音したものを音源化して、参加した親御さん方にお送りしました。

UQiYO

―その経験を経てご自身の中でどのような変化が起きたか教えてください。

僕らの普段暮らしている場所は、たまたま健常者が集まる一つの「コミュニティ」でしかなくて、世の中には、色んな人達が色んな事情を抱えて、それでも力強く、楽しく暮らしているんだなってことを再認識させられました。特別なものを抱えているから、苦労しているとか、人生真っ暗とか、常に無理をしているとか、そういうことばかりイメージが先行していますが、心疾患があったって、走り回りたいし、大きな声で叫びたいという、本当に普通な欲求を普通に満たす子どもたちを見て、ハッとさせられました。

―その変化が今の生活やアーティスト活動に何か影響を及ぼしていれば教えてください。

僕の生活の中で言うと、ちょうど、先日、娘の初めての保育園に同行して、半日ほど園児や先生方と過ごしました。睡眠が極度に不足しての登園だったので、正直体力的にきつかったのですが、あの空間の中で、ひたすら元気な子どもたちが可愛くて、眩しかったです。

UQiYO

―福祉業界や福祉職に今もっているイメージを教えてください。

保育園でも思いましたが、一日だけ一緒に何かをするのではなく、あの空間で毎日毎日向き合うということが、どれだけ大変なことなのかということを想像して、すごい仕事だなと思いました。福祉というのは、何かをしてあげるとか、大変なことをして「あげる」という側面もきっとあるし、きっととても大切なのだけど。でも、一緒にただ居て、一緒に笑って、なんか一緒にする、時間を共にするということ自体が、ただただ本質なのかもしれないと思いました。

UQiYO

―今後、各福祉サービスに向かってほしい方向性を簡単に教えてください。

児童福祉に関して言えばやはり、どう考えても子供を受け入れるシステムが整っていなく、そして日々移り変わる状況に対するロバスト性がないと、今回自分の子供の保育園を探した時にも思いました。自治体のやっているところに入るのはほぼ無理で、そうでない高額のところでさえ殆ど空きが無くて無理。「これじゃあ少子化になるわ」という声は周りから良く聞かれます。

編集者からの一言
いかがでしたでしょうか?個人的な経験から、保育や療育について語っていただいたわけですが、「僕らの普段暮らしている場所は、たまたま健常者が集まる一つのコミュニティでしかない」というところに、とても共感しました。ほんとそうですよね。障がいや疾患があると判断されるといつの間にか遠く引き離されてしまうこの現状を打破したいと強く思います。私自身、UQiYOのライブは年に何度も見ていますが、毎回新たな顔を見せてくれる彼らのステージを是非みなさんにも体感していただきたいと思います!これからも超絶クリエイティブな活動をし続けてくださいー!!

UQiYO出演情報!!

11/26 Kino Iglu meets UQiYO【音の上映会】 -Lost in Wonderland-
映画上映演出家のKino Igluとのコラボ企画ワンマン
ゲスト・アーティストで、酒井景都さんも出演予定
http://uqiyo.com/liveevent/20150107224926/

12/06 "UQiYO NEW ALBUM PRESENTATiON LIVE" @新宿MARZ
「音と、コラボと、重大発表。きっと忘れられない浮き夜」

UQiYO Official

  • HP:http://uqiyo.com/
  • note:https://note.mu/uqiyo
  • FACEBOOK:https://www.facebook.com/Uqiyo
  • 岡勇樹(NPO法人Ubdobe代表理事)

    この記事の寄稿者

    岡勇樹(NPO法人Ubdobe代表理事)

    介護のほんねニュース初代編集長。1981年 東京生まれ。3歳〜11歳までアメリカ・カリフォルニア州で生活。27歳で高齢者介護と障がい者支援の仕事を始め、29歳で医療福祉・音楽・アートを融合させた「NPO法人Ubdobe」を設立。近年は厚生労働省 介護人材確保地域戦略会議の有識者やNHK出演など多岐に渡る活動を展開中。(http://ubdobe.jp)

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