大規模水害から犬も救出。自衛隊の対応が話題に
記録的な大雨で鬼怒川堤防が決壊し、大規模水害に遭った茨城県常総市。自衛隊による救出活動が報道されるなか、屋根に取り残された住民と一緒に、飼い犬を救う自衛隊員の姿が話題となりました。住民は飼い犬とともにヘリコプターへ引き揚げられ、無事救出。ニュースで救出の様子を見守っていた全国の人々から、賞賛の声があがりました。
ペットは大切な家族の一員。いざというときにも、離ればなれになってしまうことは避けたいものですね。
避難所にペットは連れていける?
ペットへの対応は避難所によってさまざま。ケージに入れることを条件に、飼い主とともに避難所に入れるというところもあれば、ペット専用係留場が設置されている場合もあります。とはいえ、「ペット連れの避難」の現実は厳しいものです。
東日本大震災に伴う自治体アンケートによると、避難所では、犬の鳴き声とにおいによるペットトラブルが相次いで起こったそうです。
また、「避難所で犬が放し飼いにされていた」「ノミが発生した」など、飼い主のモラルが問われるトラブルも起こっていたようです。被災者のなかには、動物アレルギーを持つ人や、動物が苦手な人もいますから、配慮を求められることが少なくありません。
ペットトラブルを防ぐために飼い主ができること
避難所でのペットトラブルを防ぐには、最低限のしつけと衛生・健康管理が必要です。
排泄のしつけ、無駄吠え防止、他の動物や人を攻撃しない・怯えない
予防接種、去勢、ノミの駆除など
キャリーケースやケージにスムーズに入れるよう、訓練しておくことも大切ですね。はぐれてしまった場合に備えて、首輪や迷子札、マイクロチップなどを装着するのも忘れずに。
ペット用の非常用持ち出し袋も必要
人と同様に、ペットにも非常用持ち出し袋が必要です。ペット用の救援物資は届くのが遅くなる可能性が高く、最低でも5日間分の食糧と水は欠かせません。しゃべることができないペットの代わりに、既往症やワクチン接種状況、飼い主の連絡先などの情報を入れておくのも大切です。替えのリードや、首輪、トイレ用の砂やペットシーツ、排泄物の処理袋も入れておきたいですね。
被災した心を救ってくれるのはペットかも
さまざまな人々が過ごす避難所では、ペットにまつわるトラブルが少なくありません。しかしその一方で、ペットとのふれあいが心の支えになったという声も多いものです。東日本大震災でも、セラピードッグが仮設住宅をたずね、被災者の心を救う活動が行われています。災害に遭い、恐怖や不安に押しつぶされてしまいそうなとき、わたしたちの心を救ってくれるのはペットたちの存在かもしれません。ペットとともに避難する日がきたときにトラブルを避けられるよう、日ごろから訓練しておきたいものですね。
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この記事の寄稿者
シノヅカヨーコ
家事が嫌いなぐうたら主婦。25年2月生まれのムスメと夫の三人暮らしです。 子育てをしながら育児や暮らしにまつわる話題を中心にライターとして執筆活動をしています。