Special Interview with AFRA(Human Beat Boxer)〜ARTIST×WELFARE Vol.1〜
児童福祉、高齢者福祉、障がい者福祉に関してアーティストの経験や考えを抽出する初めての試みです!
AFRAとは?
2004年、FUJI XEROXのTV-CMで一躍お茶の間の話題になったヒューマン・ビートボクサー。日本にヒューマン・ビートボックスを広めたパイオニア的存在。1996年、NYセントラルパークで見たThe RootsのビートボクサーRahzelのパフォーマンスに衝撃を受け、独学でビートボックスを始める。高校卒業後NYへ単身渡米、映画「Scratch」出演や、唯一の日本人として出演したビートボックス・ドキュメンタリーフィルム「Breath Control」などを通して日本のコアなファンにも強烈に存在をアピールし、2003年、日本人初のヒューマン・ビートボックスアルバムとなる1st Album「Always Fresh Rhythm Attack」をリリース。以降、精力的に活動を展開し続けている。
インタビュー
―児童福祉・高齢者福祉・障がい者福祉のいずれかに関わったご経験があれば教えてください。
ビートボックスのワークショップを小学校や、母が現役の時に勤めていた保育園、NYに住んでた頃は小学校でもやらせて頂いたことがあります。
叔父が泊まっている高齢者のホームでは、その場の即興的なノリでおじいちゃんおばあちゃんに向けて一席やらせて頂いこともあります。
昨年、つながらーとという大阪城野外音楽堂で開かれた障害者や健常者がまざってステージをつくるイベントに出させて頂いたことで、NHKの障害者が作る番組バリバラに出演させて頂いたことがあります。
―その経験を経てご自身の中でどのような変化が起きたか教えてください。
ライブ会場ではなく体育館であったり、教室であったり、年齢も0才から90才あたりと幅も広く、音楽の趣味嗜好もバラバラで、興味も示さない方もいますが、ビートボックスという身一つで出来てしまう音楽は、ほぼ垣根なく楽しんでもらえるパフォーマンスだと改めて実感しました。
それは自分のビートボックスに対しての誇りになりました。同時にもっと表現を磨きたいと思わされました。
―その変化が今の生活やアーティスト活動に何か影響を及ぼしていれば教えてください。
いま、僕には二人の娘がいます。そして首が座らず生まれてきて寝たまま30年になる従兄弟もいますが、みんなひとりひとり違う運命の中を生きていて、その集まりが世の中である時に、パフォーマンスや音楽というのはその場にいる人間たちを一つの愛に包むことができる素敵な魔法だと思えるのそういう経験があったからだと思います。
―福祉業界や福祉職に今もっているイメージを教えてください。
大変で辛い、責任もある仕事。あと若い世代から興味が得られないイメージ。
―今後、各福祉サービスに向かってほしい方向性を簡単に教えてください。
福祉というのは、人と人との絆であるということ、高齢化で誰が年老いた親を見るんだとなった時に、やはり家族の絆、親戚の絆、言ってしまえば血が繋がってなかろうが、人間同士、助け合っていく。そういう気持ちを持つ人が増えるような社会が生まれるようになると良いと思います。
そのためにも、福祉に関しての悩みや、意見、国に対しての意見、主張、そう言ったものが言い合えたり、吐き出せる現場や公表やシェアできる現場が重要だと思います。
それが何か良い未来へのスケッチになるかなと思います。
編集者からの一言
いかがでしたでしょうか?実は僕自身、AFRAさんに影響を受けてビートボックスを始めました!始めたと言っても学校の帰り道に練習する程度ですが。でも確かに老人ホームや子ども達の前で披露すると「すごーい!」と盛り上がってくれます。AFRAさんが最後におっしゃっている絆や繋がりの話も、音楽そのものと精通する部分があるなーとあらためて想いました。AFRAさん、これからもビートを刻み続けてくださいー!!!!ついていきます!!!!
*AFRA出演情報!!
11月1日(日)に開催される「福島×福祉」イベントに出演します!
共演:Black Bottom Brass Band、DJ KUME 他
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この記事の寄稿者
岡勇樹(NPO法人Ubdobe代表理事)
介護のほんねニュース初代編集長。1981年 東京生まれ。3歳〜11歳までアメリカ・カリフォルニア州で生活。27歳で高齢者介護と障がい者支援の仕事を始め、29歳で医療福祉・音楽・アートを融合させた「NPO法人Ubdobe」を設立。近年は厚生労働省 介護人材確保地域戦略会議の有識者やNHK出演など多岐に渡る活動を展開中。(http://ubdobe.jp)