介護中、どう会社を休むか
みなさん、こんにちは。
POLE・STAR株式会社の佐久間理央と申します。
今後、要介護者が増えるにつれて介護する側の負担も増えていくことから、厚生労働省が介護休業制度拡充方針を発表しましたね。
今は家族1人につき原則1回の取得に限られている介護休業を、分割して取得できるようにする、という内容になるようで、2017年に施行することを目指しているとのこと。
ただしどんなに制度が変わっても、各家庭で異なる介護の状況に完全にフィットするわけではなく、やはりそれぞれの事情に合わせて対応していくしかありません。
「いつ、どんな風に変わるかわからない介護の状況。私はいつ、どうやって会社休めばいいの?」
今回はそんなテーマで、私の体験をお話ししたいと思います。
はじめは有給休暇を使うしかなかった
旅先で倒れた父の看病から始まった我が家の介護生活ですが、何時からが介護なのか、あまり認識がありません。
動かすことができない重病だったので、有給休暇を使うしかありませんでした。
病状が変わってから、介護休暇や介護休業を考えないといけないと思いながら、それが‘今’なのか‘何時なのか’まったくわかりませんでした。
日数に制限がある以上、まとまった休みを取るのは、今よりももっと必要になった時の方がいいのかもしれない。
とりあえず半日~数日あれば何とかなるのなら・・・と、ずるずると有給休暇を使いながら、一つずつ必要な要件をこなしていました。
徐々になくなる有給休暇に焦るばかり
有給休暇は毎年繰り越している分がありましたが、介護保険の手続きで区役所へ、病院で先生からの説明を聞くために早退等々、いろいろに時間を取られ、あっという間に無くなりそうな勢いでした。
特に倒れた旅先から連れて帰るまでは、母と交代で東京から島根県の石見銀山近くまで何往復かしていたので、数日ずつ申請している年次有給休暇の残数がだんだんと一桁に近くなってきて、すべてなくなってしまうのではないかと、内心は冷や冷やしていました。<続く>
この寄稿文は全3回の連載です。
この記事は、doppo の内容をアレンジしてお送りしています
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この記事の寄稿者
佐久間 理央
POLE・STAR株式会社ディレクター
大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。