高齢者だけの生活はちょっと心配…そんなとき
どんどん増えてきている高齢者だけの世帯。近くに住んでいない家族などにとっては、元気かどうか常に気がかりですよね。
そんな高齢者だけで暮らしている人たちに、なにかの「ついでに声掛け」をすることで見守る取り組みが広まってきています。
ごみ収集のついでに!東京都港区の「戸別収集サービス」
介護のほんねニュースでも以前取り上げたこのサービスの対象は、高齢者や障害者のみの世帯などで自宅前までごみの収集に来てもらうことができます。そして、ごみ収集日にごみが出されていない場合は、連絡票を投函。1日たっても本人と連絡が取れなければ、緊急連絡先や介護支援事務所などを通じて安否確認を行います。日々のごみ出しをキッカケに高齢者の様子を把握しているんですね。
郵便物を届けるついでに!郵政の「ひまわりサービス」
こちらは意外と古くからあり、平成9年にスタートしたサービスです。郵便物を届けるとき、そのままポストに入れて終わりではありません。70歳以上の高齢者が一人暮らしをしていたり高齢者だけで暮らしていたりすると、郵便物を届けるついでにちょっとお話してくれます。こちらは自治体や社会福祉協議会などと郵政とが協議して実施するもので、平成23年時点で112の自治体が取り入れています。
出典:http://www.yuseimineika.go.jp/
宅配給食のついでに!三重県四日市市の「見守り宅配給食」
三重県四日市市では、単身者や低所得者、高齢者を対象に、昼と夜の2回、宅配給食を届けています。このサービスは、配達員が利用者に食事を直接手渡すことが基本。手渡しする理由は、食事がしっかり食べられているかを確認することだけでなく、見守られている実感を得てもらうことも含まれています。実際、訪問した配達員が転倒して動けない利用者を発見したことも。また、コンロにかけられっぱなしの鍋を発見し火事を防ぐなどもしています。利用者の声には「話し相手がほしい」「毎日来てもらうことで安心する」といったものもあるようです。
声を掛けてもらうことの効果は絶大
声掛けによって健康状態が確認できるだけでなく、高齢者が気にかけてもらえることの嬉しさや安心感を得られるという効果も。「まだまだ心配される年じゃない」と話される方も、「ついでに声掛け」のシステムならすんなり受け入れてくれそうです。
もし近くに高齢者だけで暮らしているおうちがあったら、私たちもなにかのついでにちょっと声掛けをするようにしていきたいですね。
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。