「親の介護は何歳から?」気になりませんか?
平成26年3月の時点で、介護保険の第1号被保険者数は3202万人。そのうち要介護または要支援の認定を受けている人は584万人です(『平成25年度 介護保険事業状況報告』より)。65歳以上の約5人に1人が要介護または要支援ということですね。
さて、あなたの身近にいる65歳以上の方は、祖父母、両親、義父母、叔父、叔母・・・?健康状態に個人差はあるものの、割合的に考えるとそろそろ誰かの介護が始まってもおかしくないかもしれません。特に、一番身近な自分の親の介護については「何歳くらいから始まるんだろう」と不安に感じている方が多いのではないでしょうか。
「5人に1人が要介護」は間違いではないけれど…
ですが、これを年齢階級別に見ていくと「65~69歳で介護が必要になるのは20人に1人」「70~74歳では10人に1人」となっています。65歳以上になったらすぐ介護スタート!という確率はそう高くないと考えられますね。
要介護認定率がぐっと上がるのは80歳を過ぎたころ。まさに「5人に1人が要介護」という状態になりますから、そろそろ介護が他人事ではなくなってきます。
さらにこれを男女別に見ていくと、65~79歳までは男性の要介護認定率の方が高くなっています。お父さんの介護スタートの方が早い、という傾向はありそうですね。
急に寝たきりになることも
「65歳を過ぎたらいつ介護が始まってもおかしくない」、そう考えていた方、ちょっと安心しましたか?
でも、これはあくまでも確率の問題。例えば、要介護のきっかけになる病気やケガの中でもっとも割合が高い脳血管性疾患。
発症リスクは40代から増え始めます。一命を取り留めても、そのあと重度の要介護状態になることも少なくありません。昨日までピンピンしていた親があっという間に寝たきりに…。悲しいことですが、これもまたありうるケースです。
親が何歳であろうと、いざ介護が始まると…
仕事や自分の家庭、育児などに少なからず影響が出てきます。独身の方が介護に追われて婚期を逃してしまう、ということも考えられますよね。それは介護を受けている親本人も決して望まないはずです。
あまり早くから気にしすぎる必要はありませんが、まだ大丈夫だろうと勝手に思い込むのもよくありません。まだ元気な親に介護の話を切り出すのは少し気まずいものですが、これも大切なこと。親の望む介護を実現するための制度や施設について調べたり、もちろんご自身の育児や仕事に支障をきたさないようなサポート制度も確認しておきたいところです。
自分の人生と介護、上手くバランスをとっていけるような準備をしておきましょう。
-
関東 [12229]
-
北海道・東北 [6920]
-
東海 [4898]
-
信越・北陸 [3311]
-
関西 [6701]
-
中国 [3567]
-
四国 [2056]
-
九州・沖縄 [7732]
この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。