パターン1:介護認定調査でなぜ「がんばる」?
介護が始まったばかりのころにまずやることといえば、要介護認定。でも、ここで最初の親子ゲンカが勃発します。家族の前ではグッタリしている親が、なぜか認定調査員の前ではシャッキリ。そしてふだんあれほど痛がっていたのに、調査で聞かれれば「痛くない」。ひとりで歩くのも危ないはずが「自分で歩けますよ」。実はどこの家庭でも非常によくある話です。
正しく要介護認定をしてほしい子どもと、ふだんとは別人のように「元気」に見せる親。この思惑の違いに、子どもは「イラッ」としてしまいます。
パターン2:介護なんてされたくない!介護拒否
介護の拒否、これも親子のケンカポイントかもしれませんね。今の親世代は介護保険制度のない時代に、その親の介護をしてきました。ですから公的サービスで介護を受けることを感覚的に潔しとしない、人に迷惑をかけたくないと思う人も。また、介護されるほど衰えていないという気持ちや、以前のように動けなくなったことに対する歯がゆさもあるのかもしれませんね。子どもからすれば介護保険料も納めている以上、当然受けられるサービスをと考えるわけですが…。
パターン3:老人ホームなんて必要ない!
子どもからすれば、次第に老いていく親が自宅でそのまま暮らすことに不安を感じています。そこで選択肢となるのが老人ホーム。でも、親にしてみればさまざまな理由から老人ホームへの入居に積極的になれない。あまり強く勧めるとケンカになってしまいそうで、子どももどうしていいかわからない。
そんなこともあるのではないでしょうか。
パターン4:家の片付け。捨てる?捨てない?溜め込みがちな親世代
まだ介護の必要はないまでも、徐々に老いてゆく親世代。この世代って、なんとなくモノをためる・捨てられない傾向があるような気がします。我が家の姑もそうですが、「それって必要ないよね?」と思えるものでも、自分で理由を見つけて買い、使っても使わなくても捨てられないみたいなんです。結果、家の中にモノがじわじわと、あるいはどんどん増えていってしまいます。かといって本人には大掃除するだけの気力と体力はもうないので、家じゅうモノがあふれかえることにもなりかねません。では…と代わりに片付けようとすると、「もったいない!」と急に機嫌が悪くなったりするのです。こんな家の片付けでもケンカになりがちです。
元気なうちに話しておこう 介護について
もちろん親子といえども別々の人間ですから、意見の食い違いからケンカになることもあるでしょう。あなたのおうちではいかがですか?食べ物の好き嫌い?掃除の仕方?どんなことで揉めそうになるでしょうか?
そんな揉め事を防ぐためにも、できれば親が元気なうちに介護について話しておきたいものですね。
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この記事の寄稿者
ノック
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。