車いすでの外出、ベストな移動手段とは?
車いすでの外出を楽しむときに、考えたいのが移動手段です。マイカーが車いすでも移動しやすい福祉車両、というのがベターですがそうでないケースも少なくありません。車いすユーザーが利用できる交通手段と、利用方法をおさらいしてみましょう。
利用しやすさではナンバーワンの「福祉タクシー」
移動のしやすさであれば、なんといっても福祉タクシーがトップです。事前予約が必要ですが、前もってスケジュールが決まっている場合や、より安全に移動したい場合には最適かもしれません。一方で、台数に限りがあり予約がとりにくい、利用料金が高額になるという声も。
利用料金や車両タイプは運営企業によって異なりますので、数社に問い合わせ、利用する時間と距離、車両タイプを相談するのが一般的です。数社に見積もりをとり、比較してみることも必要ですね。
「バス」の利用は事前に乗車を伝えておくとベター
ノンステップバスやワンステップバスなど、車いすユーザーに配慮されたバスはずいぶん普及してきました。座席を折り畳んで収納し、車いす専用のスペースを確保できるバスも増えていますね。急な乗車にも対応可能ですが、車両の設備が不十分である場合などは断られてしまうケースも。事前にバス会社へ乗降車する停留所を伝えておくと、対応可能な車両の運行スケジュールを教えてもらえます。
バスの魅力は料金が安く済むこと。ぜひ、上手に活用しましょう。
出典:http://www.kotsu.metro.tokyo.jp/
「電車」を利用するときは車いすのタイプにも注意
バスよりも早く目的地まで移動できる電車ですが、電車に乗るまでの間に階段や段差が多いというデメリットがあります。利用する駅のエレベーターや車いす用階段昇降機の有無を確認したり、スロープの位置を確認したりと、事前の下調べは欠かせません。
JR東日本では、長さ・高さが120センチ以内で幅が70センチ以内のものは車内に持ちこめるとしています。ハンドルタイプの車いすも持ちこみ可能ですが、利用の際は証明書が必要なので注意しましょう。また、乗降車の際にスロープを出してもらう必要があるので、事前に鉄道会社に連絡しておいた方が良さそうですね。
特に電動車いすは載せられないことも・・・「飛行機」
飛行機の場合、機内にはマイ車いすを持ちこむことができないため預ける必要があります。マイ車いすを預けることになっても搭乗口まではマイ車いすを使用できますし、空港内で車いすをレンタルすることだって可能です。すべての空港には専用車いすが用意されており、快適に過ごすための配慮が行き届いています。一方、電動車いすだと、構造やバッテリーの種類、電力量、取り外しの可否によっては預けることもできない場合も。余裕をもって事前に航空会社に相談をしましょう。
まだまだスムーズとは言えない車いすのお出かけ事情。これから夏のお出かけシーズンですので、一緒にお出かけする人も事前準備をしっかりして外出を楽しんでくださいね。
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。