2013年、日本人の平均寿命は男女ともについに80歳超え
平均寿命が80歳以上に延びただけでなく、健康上の問題がなく日常生活を送れる期間「健康寿命」も70歳程度にまで延びてきています。ここまで平均寿命が延びたのは、豊かになった食生活や医療技術の進歩のおかげ。この先、介護予防の考え方がもっと浸透すれば健康寿命の延びにも期待できそうですよね。
さて、この平均寿命が一体どこまで延びるのかというのはおそらく多くの方が興味がある話題でしょう。ですが、研究者たちが興味を持っているのはむしろ「限界寿命」の方。つまり、人間はどこまで生きられるのかということです。
今回は、昔から熱心に研究されてきた人間の「限界寿命」についてお話していきます。
「限界寿命は120歳」説が有力
多くの研究者たちの間では、どうやら「人間の限界寿命は120歳前後である」という意見で一致しています。
これを裏付けるように、現在最もご長寿としてギネス認定されているフランス人のカルマンさんは享年122歳(※注)。彼女の生まれた当時のフランスの平均寿命は40歳程度ですから、いかに長生きだったかがわかります。
平均寿命はあくまで平均でしかなく、個人差が大きいということもわかりますよね。ここでいう個人差とは生活環境や食生活、特定の病気になりやすいかなどの体質的な問題。さらには災害や事故に遭う遭わないといった運の要素もあるのでしょう。
※彼女より長生きした人の記録もありますが、どれも公式記録がないため真偽不明という扱いです。
条件さえ整えば人間は120歳まで生きることが可能!?
逆にいえば「120歳を超えて生きることはできない」と考えられているのです。そしてその根拠となるのは細胞分裂の回数。人間の細胞は日々分裂を繰り返し、そのたびに新しく生まれ変わります。もしこれが無限に続くなら人間はいつまでも年をとりませんし、死ぬこともないはずですよね。
そう、ほとんどの細胞の分裂回数には制限があります。細胞は分裂のたびに少しずつ短くなっていき、いずれは分裂不可能な長さになります。その限界が大体50回程度、年数にすれば120年前後になると考えられているのです。
人類が限界寿命を超える日はやってくる?
50年後には90歳を超えるかもしれない日本人の平均寿命(内閣府将来推計より)。このペースだと限界寿命に届くまでにはまだ数百年はかかるでしょう。
ですが、その間に無限増殖可能でなおかつ人体に悪影響を及ぼさない細胞が発見されたら…。人間が運命づけられた限界寿命を超える日も、いずれやってくるのかもしれません。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。