ドライシャンプー、使ったことありますか?
病気で入浴が制限されている、体の自由がきかない、在宅介護で設備が整わないなどの理由で、入浴の機会に恵まれない方は多いのではないでしょうか。長い間お風呂に入れないと、体が清潔に保たれないだけでなく、不快感や匂いが気になるように...。そんなときは、蒸しタオルで体を拭いたり足浴したりするだけでも爽快感を得ることができますね。そして、髪の匂いやべたつきが気になる方は、「ドライシャンプー」の使用もオススメです。
阪神淡路大震災で注目を集めたドライシャンプー
1995年1月17日の早朝。ベッドで寝ていた私は突然激しい衝撃に襲われました。いままで経験したことのない激しい揺れに、全く身動きが取れないまま体を縮めるしかなかったのを覚えています。
多大な被害を生んだ阪神淡路大震災で、全てのライフラインが復旧するまでにかかった日数は約90日。そのなかで一番最後に復旧したのが水道でした。水が自由に使えない生活の中で、このドライシャンプーはとても重宝されたんです。そして、2011年の東日本大震災の時も、さまざまな種類のドライシャンプーが活躍しました。
介護の現場だけでなく、災害備蓄用としても需要の高まるドライシャンプー。スプレータイプ、泡タイプ、シートタイプ、3タイプの商品を比べてみましょう!
スプレータイプ:資生堂「フレッシィ ドライシャンプースプレータイプ」
「水のいらないシャンプー」というパッケージで目にされた方も多いのでは。私が阪神淡路大震災で友人に提供したのがこのタイプでした。頭皮と髪全体に数回スプレーをした後、頭皮をマッサージし、乾いたタオルで拭きあげます。拭きあげるときに速乾タオルを併用するとよいかもしれません。清涼感を感じる香りです。
泡タイプ:ピジョン「ハビナース リンスインドライシャンプー」
フロンガス、LPガス不使用の商品です。泡を髪全体にのばしながらマッサージします。泡の量は1回平均3~4プッシュ。これは髪の長さや量によって調整しましょう。泡が髪や頭皮になじむことで汚れを浮き上がらせるので、マッサージ後はタオルなどでよく拭き取ります。コンディショニング成分が配合されており、指通りの良い仕上がりが期待できます。フローラルタイプの香りです。
シートタイプ:フレッシュケア「ドライシャンプーシート」
登山や残業明けにと、頭皮のべたつきや汚れの解消を目的として日常的に使用される方が多いようです。使用方法は、シートを髪や頭皮になじませてふき取るだけ。スプレータイプや泡タイプより、もっと気軽に使えそうですね。ラベンダーの香りです。
これから暑い夏がやってきます。外で汗をかいた後にドライシャンプーで髪をさくっと洗って気分をさわやかにしてみるのもいいかもしれませんね。ここで紹介したもの以外にもたくさんの種類のドライシャンプーがあるので、介護中の方だけでなく災害時のためにもお家にひとつ準備してみてはいかがでしょうか。
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。