日本ではごくごく一般的な「火葬」
日本では当たり前のことが、必ずしも世界のスタンダードと言う訳ではありません。例えば数十年前まで火葬を禁じられていたカトリック信者が多くを占める国々。そこでは今でも土葬を希望する人は少なくないのです。また、埋葬方法だけでなく葬儀の方法も国によって様々です。
普段なかなか知ることのない、世界各国の葬儀や埋葬の方法を見てみましょう!
出典:http://www.koekisha.co.jp
儒教の国「韓国」では派手に見送るのが礼儀!
韓国で「日常のあらゆるシーンで、目上の人を敬う姿勢が貫かれている(公益社HPより)」のは儒教の教えが色濃く残る国だから。それが、尊敬する故人を送り出す儀式やお墓は派手であればあるほど良い、という考えにつながっています。韓国の伝統的な葬儀には、色々なしきたりがあります。例えば、
もっとも、近頃では都市部を中心に簡略化した「病院葬」が増えてきています。
インドネシアのトラジャ族は死んだら神になる!
ここには、昔の日本にもあった「もがり」という風習が残っています。これは3カ月、場合によっては3年もの間、故人の復活を願いながら今までと同じように共に過ごす事。子供や親族が全員そろった時に初めて「死」を認めるそうです。
さて肝心の葬儀はと言うと、棺桶を揺さぶりながら皆で泣き、歌い、祈り、とまるでお祭り騒ぎ。これは神になる故人を奮い立たせるための大切な儀式なのです。この派手な儀式の後は、村の共同墓地へ埋葬されます。
死はごく自然なこと、と受け止めるヒンドゥー教徒たち
ガンジス川流域に住むヒンドゥー教徒の間では「水葬」が行われています。これは、彼らにとっては特別な儀式ではありません。ただ故人を元いた場所、母なる川ガンジスに帰すだけのこと。その方法は重りをつけて鎮める、火葬した遺灰を流す、小船に乗せて流す、など様々です。
出典:http://world-culture-various.net
フィリピン・ルソン島に残る「ハンギング・コフィン」とは?
この島を訪れた人が一様に驚くのは、崖からたくさんの棺おけが吊り下げられている光景。そしてその中には燻製状態のご遺体が入っています。これはこの地に古くから住む少数民族に伝わる風習です。彼らの、「土に埋められるより少しでも神に近い場所へ」という想いは今も変わりません。
出典:http://guide.travel.co.jp
時代と共に変わるものもある
各国の葬儀は、その国の宗教観に影響されるところが大きいようですね。ですが、近年のアメリカでは「エンバーミング」などの葬儀に関わる産業は一大ビジネスになりつつあります。
言うなれば死を科学で割り切る価値観、これから受け入れられていくのでしょうか。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。