ゴミ出しができない人の強い味方、戸別収集サービス
普段何気なく行っている行為も、高齢になったり障害があったりすれば一苦労です。例えば、日常の「ゴミ出し」もそのひとつ。歩いて5分もかかるゴミステーションにゴミを運ぶのはなかなか大変。敷地内にステーションが設置してあっても、歩行障害があるならまず自宅から出ること自体が困難です。ヘルパーさんにお願いできないわけでもありませんが、時間の都合でそれもなかなか難しい場合もありますよね。
ここでは、そんな日常のゴミ出しをサポートする各自治体の支援制度をいくつか見ていきましょう。
東京都港区の戸別収集サービスは安否確認付き
東京都港区が行っているのは、本人がゴミ出しできないまたは家族の協力も得られない「65歳以上のみ」または「障害者のみ」の世帯で受けられる戸別収集サービス。
みなとリサイクル清掃事務所に申し込み後、親族もしくは第三者の方が立ち会っての簡単な面談が行われます。そのあとは地域のゴミ収集日にあわせて「可燃ごみ」「不燃ごみ」「資源ごみ」の戸別収集をしてくれるそうです。ゴミステーションまで行かなくても玄関前に置いておけばOKです。専用のごみ容器を貸し出してもらうこともできますよ。
また、ゴミ収集日に玄関前にゴミが出されていない場合は連絡票を投函。一日たっても本人と連絡が取れなければ緊急連絡先や介護支援事務所などを通じて安否確認も行ってくれます。
出典:http://www.city.minato.tokyo.jp/
神奈川県横浜市のゴミ出しサービス対象者は幅広い
幅広い方を対象に戸別収集を行っている横浜市。サービスを受ける前には、身近な協力者の有無や本人の情報確認のための訪問調査が行われます。家庭ごみは身体・精神障害者の方、65歳以上の方などが対象。粗大ごみ収集サービスは妊娠中やケガをしている人でも受けられるというのは助かりますね。横浜市では声掛けによる安否確認を行っています。
出典:http://www.city.yokohama.lg.jp/
神奈川県川崎市では粗大ごみの搬出にも対応
川崎市でも65歳以上の一人暮らしの方または同居している家族の協力を得られない方を対象に家庭ごみ収集サービスを行っています。サービス開始前には生活環境事業所の職員が現場の状況調査を行い、収集回数や持ち出し方法を調整。基本的には玄関先での戸別収集、集合住宅の場合は階段下(1階)までの収集になる場合もあるようです。第三者の立ち合いが必要ですが、自宅内からの粗大ごみ搬出にも対応してくれます。
出典:http://www.city.kawasaki.jp/どの自治体のサービスももちろん無料!
各自治体のサービスは、単なるゴミ収集にとどまらず利用者の生活に密着した安否確認サービスとしても機能しているようです。ゴミ出しができない本人だけでなく、離れて暮らすご家族にとっても心強いサービスかもしれませんね。ちょっとゴミ出しがつらくなってきたなと思ったら、こうした自治体のサービスを無料で活用できることをぜひ覚えておいてください。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。