日本の高齢者はお金をしっかり蓄えて老後を送っているように見えます。実際はどうなのでしょうか。データを基に見ていきましょう。
出典:http://www8.cao.go.jp
ただ、ある程度安定した収入がある一方で、高齢夫婦無職世帯(夫婦ともに高齢で仕事をしていない世帯)の1人当たりの消費額は月11.9万円であるのに対し、4人家族勤労者世帯(4人家族で働いている人がいる世帯)は1人当たり月7.9万円の消費額。高齢者のほうが支出額が多いことも分かります。
一方、夫婦2人の場合、老後生活には8000万円ほどが必要だといわれています。その半分以上は、現在の年金制度でまかなえるとされていますが、中には100万円以下の貯蓄額という世帯もあります。こういった世帯は高齢者世帯の7%を占めており、苦しい生活を送っている人もいるのが現実です。
2011年には、65歳以上の高齢者の生活保護受給者は、高齢者人口の2.63%を占めており、全世代の生活保護受給者の割合よりも高くなっています。また、生活保護を受けていなくても、通院や入院、老人向け施設の利用などで医療費がかさみ、生活が困難になっている人もいます。
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高齢者の年間所得ってどのくらい?でも意外と支出も多い?
高齢者の主な収入源は、公的年金をはじめとした社会保障給付です。また、金融資産による利子や配当などがある人もいます。そのため、老後生活の主な収入源としては、月に20.7万円給付される公的年金を頼りにしている人が最も多く、次いで貯蓄や退職金の切り崩しというレポートもあります。ただ、ある程度安定した収入がある一方で、高齢夫婦無職世帯(夫婦ともに高齢で仕事をしていない世帯)の1人当たりの消費額は月11.9万円であるのに対し、4人家族勤労者世帯(4人家族で働いている人がいる世帯)は1人当たり月7.9万円の消費額。高齢者のほうが支出額が多いことも分かります。
高齢者ってどのくらい貯蓄があるの?
貯蓄現在高の中でも多いのが、4000万円以上の世帯です。続いて2000万円~2500万円となっています。貯蓄の目的は世帯によってさまざまですが、老後生活の病気や介護の備えや生活維持のためという人が多いようですね。一方、夫婦2人の場合、老後生活には8000万円ほどが必要だといわれています。その半分以上は、現在の年金制度でまかなえるとされていますが、中には100万円以下の貯蓄額という世帯もあります。こういった世帯は高齢者世帯の7%を占めており、苦しい生活を送っている人もいるのが現実です。
高齢者は今の生活に満足している?
今後の老後生活について肯定的に捉えている人が全体の約7割を占める一方で、不安を抱えている人もいます。2011年には、65歳以上の高齢者の生活保護受給者は、高齢者人口の2.63%を占めており、全世代の生活保護受給者の割合よりも高くなっています。また、生活保護を受けていなくても、通院や入院、老人向け施設の利用などで医療費がかさみ、生活が困難になっている人もいます。
お金持ちに見えるだけ・・・?
全体的に見ると貯蓄額や収入額が多くお金持ちに見える高齢者ですが、労働者世代に比べると特に医療にかかわる支出が多く、つつましい生活を送っている人も多いことが分かります。世帯や本人の状況に応じて、支援が必要な人のもとに支援が集まる仕組みが求められていますね。
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この記事の寄稿者
crooque
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。