最近注目度の増しているLGBT市場って?
2013年ごろから各経済誌がこぞって特集を組み始めた「LGBT市場」。既存のサービスで行き詰まった企業でも、LGBTという視点を取りいれることにより、新たな発想が生まれることがあります。日本でも、ソフトバンクやGAPなどがLGBTフレンドリーな企業であると公表していたり、NPO法人フローレンスがLGBTを視野に入れた就業規則を作成するなど、さまざまな取り組みがされています。
そんな介護・福祉業界。
そこで今回は、介護・福祉業界にLGBT旋風を吹かせるにはどんなふうに取り組んでいけばよいのかを、当事者の視点でまとめてみました。
※LGBTとは?:【セクシュアルマイノリティ】って知ってますか?
介護業界で見つけたLGBTの壁。
私が介護福祉士として働き感じた壁を二つ紹介します。実際に病院では、長い間連れ添った同性パートナーの存在を家族が知らず、最期の時を【家族以外面会謝絶】により一緒に過ごせなかった方もいました。
僕は今まだ、戸籍が女性です。自分のことは男性だと思っています。もし、自分の意思を伝えることが出来なくなったら、僕はどうなるのでしょうか。戸籍に従うのか、見た目男っぽいから男として介助されるのか。
謎は深まるばかりです。
と、日々こんなことを考えながら過ごしております。
LGBT旋風を吹かせるキーワードは、「Ally(アライ)」
LGBTに理解があり、支援してくださる方を「Ally(アライ)」と言います。近年、アライを公言している個人、企業も増えており当事者とともにLGBT問題に向き合い、解決策を考えてくれています。
「私はLGBT Allyです。」とさりげなく伝えることで、救われる当事者は多くいます。あなたもぜひ「アライ表明」してみませんか?
大事にしてほしいこと。
ご利用者様、ご家族、職場の同僚や先輩、ボランティアの方、実習生。介護従事者の方は日々多くの方に関わっているかと思います。その中にLGBT当事者がいたとしたら、あなたならどうしますか?僕が大事にしてほしいなと思うのは、当事者と一緒に「どうしたいか」「何ができるか」を考えるということです。
実際に僕が今勤めている職場では、入職の際に
LGBT、とひとえに言っても、一人ひとり考えは違います。なので、どんな場面で当事者と出会ったとしても、まずは話し合い、一緒に考えていただければなと思います。
そして、介護・福祉業界が多様性があり、活気溢れるものであり続けてほしいなと思います。
Startline.netでは、「【LGBTと福祉を考える会】vol.1 《LGBTと介護》」を5月16日(土)に東京・四谷で開催します。
https://www.facebook.com/events/1624196524467362/
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この記事の寄稿者
佐藤悠祐
1991年生まれ。佐藤家の次女として生まれ、現在男性として介護福祉士をしている性同一性障害の当事者。セクシュアルマイノリティと福祉の団体 《Startline.net 》代表
自然とアイドルが好きな23歳です!