まとめ

認知症の症状「BPSD」って?

最近、認知症ケアで使われることの多い「BPSD」。どんなものなのでしょうか?認知症の症状における位置づけとともにまとめてみました。

BPSD

BPSD、その意味とは?

BPSDとは「Behavioral(行動の) and Psychological(心理上の) Symptoms(症状) of Dementia(認知症)」の略称。
認知症による行動や心理の症状を指します。もの忘れなどの「中核症状」と対比して「周辺症状」と言われることもあります。
出典:http://www.mhlw.go.jp/

認知症ってそもそもどんな病気?

BPSDを知るためには、認知症の症状全般について知る必要があります。おおまかに説明していきましょう。
認知症の症状のもとになっているのは中核症状といわれるものです。病気などが原因で脳の細胞が壊れるために起こるこれらの症状には、次のようなものがあります。

  • 記憶障害・・・覚えられない。過去の記憶を忘れる。
  • 見当識障害・・・時間や季節・場所に対する見当がつかなくなる。
  • 理解・判断力の障害・・・思考スピードの低下など。
  • 実行機能障害・・・計画を立てられない。家電や身近な機械などの使い方がわからない。
  • 出典:http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/

    BPSDと中核症状の違いとは?

    BPSDは、上記のような中核症状に本人の性格や環境・身体の状態などの要因が加わって二次的に出てくる症状行動症状心理症状の2種類にわけることができます。
    行動症状は攻撃的行動・徘徊・拒否・不潔行為など。心理症状としては、抑うつ・人格の変化・幻覚・妄想・睡眠障害などがみられます。中核症状はほとんどの人になんらか現れる症状ですが、BPSDは症状が現れない人もいるそうです。環境やコミュニケーションを工夫することで、BPSDも改善する可能性があるのかもしれませんね。

    ショートステイの利用や施設への入居でBPSDが和らぐことも

    BPSD症状のひとつである徘徊。夜間徘徊するアルツハイマー病の患者さんの場合、昼夜逆転生活が原因になっていることも。昼は起きて活動して夜はしっかり眠る、というリズムを、ショートステイなどの短期利用やグループホームなどの施設への入居で作れば、夜間の徘徊防止につながることもあるそうです。
    認知症になった本人が病気によって困りごとができるからこそ現れるBPSD。少しでも改善することで、本人にとっても介護する人にとっても安心して暮らせるようになるでしょう。
    ノック

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    ノック

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