「いびき=よく寝ている」ではない
大きな口をあけていびきをかいている人を見て、「疲れているんだなぁ」「気持ちよさそうに寝ているねぇ」なんて思ったことはありませんか?いびきは、口・鼻・喉など空気の通り道(気道)が狭くなることでおこります。狭まった気道を空気が出入りするときにいびきの音が出る、というわけなんですね。もともとの骨格、疲労、飲酒、喫煙など、いびきをかく理由はさまざま。ただ、「いびき=危険な病気のサイン」かもしれないことも忘れてはいけません。
寝ている間に呼吸が止まる!?睡眠時無呼吸症候群(SAS)
鼻炎や肥満など、いびきをかく病気はいくつかあります。そのなかでも特に注目したい病気が「睡眠時無呼吸症候群(SAS)」。特徴的な症状は、大きないびきをかき、そしていきなり呼吸がとまるというもの。呼吸がとまってもしばらく待てばもとのいびきを伴う呼吸に戻りますが、寝ている間ずっとこのサイクルが続きます。いびきが大きいのは気道がそれだけ狭まっているから。そしてときどき気道が完全にふさがり、呼吸がとまってしまうんです。けれども本人は眠っているので、呼吸がとまっていることや酸素不足による息苦しさの実感はありません。ただ、朝起きたときの倦怠感や眠気は残り、昼間の活動に大きな影響を与えてしまうんです。睡眠時無呼吸症候群は更なる病気の原因にも
睡眠時無呼吸症候群がやっかいなのは、人に教えてもらうまでいびきや呼吸がとまっている自覚がないこと。また、教えてもらったとしても、気にせずそのままにしている人も多いようです。けれど、睡眠時無呼吸症候群の人はそうでない人に比べて生活習慣病になりやすいことが分かっているので要注意!たとえば脳卒中は3.3倍、高血圧は2.9倍、糖尿病は1.6倍、不整脈は4倍にもなります。出典:http://659naoso.com/
睡眠時無呼吸症候群だと居眠り運転の危険が5倍に
また、睡眠時無呼吸症候群の起こす日中の眠気は自分だけの問題では終わりません。1998年に行われた調査によると、運転中に眠気を感じた人の割合は睡眠時無呼吸症候群でない人の4倍、居眠り運転の経験は5倍にもなります。そしてずいぶん前から睡眠時無呼吸症候群の危険性が認識されていたにもかかわらず、睡眠時無呼吸症候群に関連した事故が起きつづけているんです。睡眠時無呼吸症候群を持つ運転手が居眠りにより事故を起こし、多数の死傷者を出したこともありました。これは決して他人事ではありません。あなたが事故の加害者になる前に、一度近くの内科や睡眠外来に足を運んでみてはどうでしょうか。
出典:http://659naoso.com/
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この記事の寄稿者
チヴェッタ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。