栄養失調は現代でも起こっていた!
「栄養失調」と聞くと、戦中戦後の食糧難の時代をイメージしてしまいませんか?今はコンビニやファミリーレストランで24時間いつでも食べ物に手が届く時代。そんな環境で暮らしながら栄養失調を起こしてしまうなんて、ちょっと信じられませんよね。
大きくは「エネルギー不足」と「栄養素不足」の2つに分けられるこの現代型栄養失調。実際のデータを交えながら、その背景に迫っていきましょう。
20代女性に多い「エネルギー不足型栄養失調」
2013年の20代女性の平均摂取カロリーは1628キロカロリー。なんと、終戦直後の同年代女性の摂取カロリーを下回っているのです。もちろん、今の時代に食べる物がないという理由でカロリー不足に陥っているとは考えにくいですよね。多くの人が想像する通り、これは若い女性の極端なダイエット志向が原因のようです。
実際に20代女性のBMI指数をみると、5人に1人が18.5未満のやせ形。BMI指数22の時が最も病気にかかりにくい状態ですから、これは決して自慢できることではありません。肥満の人と同じくらい病気になりやすいのはもちろん、将来の寝たきりリスクだって上がります。長年の栄養失調が筋力の低下を招き、サルコペニアという負のループにとらわれてしまうかもしれないのです。
出典:http://www.mhlw.go.jp/
カロリーは足りてるはずなのに・・・「栄養素不足型栄養失調」
現代人はとにかく栄養バランスが乱れています。これは何もダイエット中の女性に限ったことではありません。毎日3食しっかり食べていたにもかかわらず、病院で栄養失調と診断されるケースもあるんだとか。これは、摂取カロリーは満たしていても必要な栄養がとれていないという状態。白いご飯やパンなどの食品は、エネルギーになっても体を作る材料にはならないのです。
筋肉の元になるたんぱく質が不足すれば、当然筋力や体力の低下に。ビタミンやミネラルだって体のバランスを整える大切な栄養です。どの栄養素が欠けても、何十年と闘っていける体を作れません。
内側から元気とキレイを目指しましょう
若い女性にとっては、将来の自分の体より今の美しさが最優先!なのかもしれません。でも、過激なダイエットをくり返しているうちにしだいに肌はカサカサ、たるみやしわが目立つようになってきます。きれいなお肌のためにも丈夫な体のためにも、適度な油脂や動物性蛋白質・ビタミンは必須です。時間がない朝や疲れている夜でも、レンジ調理や缶詰などを上手に使ってまずはもう1品食卓に加えることから始めてみては?
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。