ご存知ですか?家族向けの介護講習
介護が必要な高齢者自身の生活を支える制度といえば介護保険制度がありますが、介護をしている家族を応援する制度もあります。こうした介護をしている家族向けの制度は市町村が主体となって実施おり、家族の精神的・身体的・経済的な負担を軽くするためのさまざまな支給金やサービスがあります。
その中でも今回注目したいのは「家族介護教室」。たしかな技術と知識を身につけて、自分の介護に自信を持ちたいという方にぜひ利用してほしい制度です。
出典:http://www.ipss.go.jp/
徳島県徳島市「介護のイロハ教室」
徳島県徳島市では、在宅介護を行っている方と一般の方向けに介護講習を実施しています。上半期は入浴の仕方、下半期には食事の仕方、その間には家族が介護ストレスを溜めないための工夫、と1年かけて体系的に介護技術と知識を身につけられるシステムです。講師となるのは毎回それぞれの分野の専門家。在宅介護をする人に有用性の高い、排せつや入浴などの日常的なケアを実技中心に学んでいきます。
出典:http://www.kensyokai.or.jp/
千葉県千葉市「認知症介護研修」
ここでは、市から委託を受けた「認知症の人と家族の会千葉県支部」が講習を行っています。認知症の基礎知識や、利用可能な施設・設備について講義を受ける座学がメイン。ですが、全4回の講座の最終日には身体介護の実践も行います。基本的には在宅介護をしている家族が優先されますが、近隣の協力者の方なども参加可能です。
出典:https://www.city.chiba.jp/
和歌山県上富田町「家族介護教室」
和歌山県上富田町では地域の企業や施設の協力のもと、ちょっとユニークなプログラムを提供しています。例えば高齢者施設の見学、福祉用具や車いすの選び方など。家族目線で考えると、介護をラクにするための方法だって技術習得と同じくらい大切ですよね。在宅介護を行っている方のほかに、近隣の方も受講可能となっています(平成26年度時点)。出典:http://kamitonda.shakyo-w.jp/
一般の人も積極的に参加してみましょう!
最近では、家族を介護するために介護初任者研修を受ける方も増えてきているようです。ですが、これはそれなりに費用も時間もかかる方法。家族介護教室ならほとんどの自治体では無料で受講可能ので、これを利用して短期間で介護の要点をマスターするのも賢いやり方かもしれませんね。これからは介護の知識が一般教養となる時代もやってきそうです。今は直接関係のない方でも、こういった講習に参加して少しずつ介護にふれていくのも良いのではないでしょうか。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。