介護×育児=ダブルケア。40代を待ち受けるのはそれだけじゃない
子育てと介護を同時にこなすダブルケア、という言葉が最近話題になっていました。「子育て中なのにもう親の介護が必要になってしまった」というこの状況、ここ数十年の晩婚傾向が影響しているそうです。そしてこのダブルケアの担い手になっているのは40代の方が中心。30代で親の介護が必要なケースはまだ少ないですし、50代では子育てもひと段落している家庭が多いですからね。
勤めている方ならそろそろ会社でも重要なポジションを任され、多忙な日々を送る40代。体力の衰えも気になり始める頃ですが、彼らを待ち受けているのはそれだけではありません。
子育てと、介護と、仕事。それに加えてある日突然、男性女性それぞれ特有の症状が襲ってくるかもしれないのです。
ミッドライフクライシスと更年期障害
中年期の男性が陥るミッドライフクライシスは、あのキアヌリーブスも悩まされたという症状。ある日突然、思ってもみなかった自分の気持ちに気づき、「こんなはずじゃなかった」「自分は間違っているのかもしれない」、そんな感覚にとらわれるようになるそうです。これは経験と知識を積み重ねたからこそたどり着ける成長過程のひとつ。乗り越えればまた一皮むける、と思えば悪いことばかりではありません。それでもしばらくの間は、自分の価値観が根底から覆されるような苦しみを味わい続けることになります。
そして40〜50代女性の約75%に現れ、約30%が治療が必要なほど重症化すると言われる更年期障害(※)。イライラする、気分がしずむ、動悸がする、などの症状のピークは3年程度続くとされています。何より自分自身のケアが必要なこの状況でダブルケア、かなり厳しいですよね。
ご主人がミッドライフクライシス、奥さんが更年期障害。そんな家庭ではお互いにフォローしあうのも難しくなってきます。
40代の危機、自分たちだけで抱え込まないで
もちろん、全ての人にミッドライフクライシスや更年期障害、ダブルケアが待ち受けているわけではありません。でも今の自分と両親の年齢を考えてみると、全く無関係と思えない方も多いのではないでしょうか。どちらにしても40代の危機、自分たちだけで乗り越えるには少し荷が重すぎるものです。でも「いざとなったらきっと周りも手を貸してくれる」と思えば、案外落ち着いてかまえていられるものですよ。
そのためにも子育て支援や介護保険の仕組み、そして自分自身のサポート制度について知っておくことが必要かもしれません。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。