厚生労働省が2014年に発表した統計によると、国内で何らかの糖尿病治療を行っているのは約600万人。そして、その治療の一つとして現在100万人が選択しているのがインスリン注射です。
そして実はもう1つ、『持続皮下インスリン注入療法』と言うものがあるのをご存知でしょうか。これは「携帯型インスリン注入ポンプを用いて、インスリンを皮下に持続的に注入する」(『糖尿病ネットワーク』より)方法で、通称『インスリンポンプ』と言われています。
残念ながらこれが日本で浸透していないのは、「診療報酬が低く、病院にとって魅力が薄い」(2014.10.『朝日新聞デジタル』より)ことが、一番の原因です。また、インスリンポンプは携帯する医療機器ですから、トラブルがあった時は患者自身で対応しなければいけません。ほかにも、針を刺し続けることで二次感染や色素沈着を起こすリスクが考えられます。こんなデメリットがありながらも、米国やドイツで2000年以降急速にシェアを拡大しているのはどうしてでしょうか。
このインスリンポンプの最大の利点は、「持続的」に働いてくれるということ。
つまり、1日何回も注射をする必要がないのです。あらかじめプログラムされたインスリンが自動で注入され、追加分泌は手元のスイッチを押すだけなので、比較的簡単に血糖を安定させることができます。また、インスリンが皮下にとどまりにくいので、夜間の低血糖症状を防ぎやすいというのも大きなメリットです。
もちろん医療機関の理解や、人材不足はすぐに解消されるものではありません。それに何より患者自身がその存在を知らないというケースもまだあります。今後日本でもこのインスリンポンプの周知、そして患者自身に選択の自由を与えるという開かれた治療現場の実現が待ち望まれます。
国内で一般的なのは昔ながらの「注射」スタイル
1日4回の自己注射を行う『インスリン頻回注射』は、日本では最もポピュラーなやり方でしょう。インスリン注射と聞けば、ほとんどの方がこちらを想像すると思います。そして実はもう1つ、『持続皮下インスリン注入療法』と言うものがあるのをご存知でしょうか。これは「携帯型インスリン注入ポンプを用いて、インスリンを皮下に持続的に注入する」(『糖尿病ネットワーク』より)方法で、通称『インスリンポンプ』と言われています。
海外でシェアを広げつつある「インスリンポンプ」とは?
写真出典:糖尿病ネットワーク残念ながらこれが日本で浸透していないのは、「診療報酬が低く、病院にとって魅力が薄い」(2014.10.『朝日新聞デジタル』より)ことが、一番の原因です。また、インスリンポンプは携帯する医療機器ですから、トラブルがあった時は患者自身で対応しなければいけません。ほかにも、針を刺し続けることで二次感染や色素沈着を起こすリスクが考えられます。こんなデメリットがありながらも、米国やドイツで2000年以降急速にシェアを拡大しているのはどうしてでしょうか。
このインスリンポンプの最大の利点は、「持続的」に働いてくれるということ。
つまり、1日何回も注射をする必要がないのです。あらかじめプログラムされたインスリンが自動で注入され、追加分泌は手元のスイッチを押すだけなので、比較的簡単に血糖を安定させることができます。また、インスリンが皮下にとどまりにくいので、夜間の低血糖症状を防ぎやすいというのも大きなメリットです。
これからの日本のインスリン治療現場はどうなる?
実は日本でも2012年に診療報酬改定があったことから、インスリンポンプを採用する医療機関が増えてくると予想されています。もちろん医療機関の理解や、人材不足はすぐに解消されるものではありません。それに何より患者自身がその存在を知らないというケースもまだあります。今後日本でもこのインスリンポンプの周知、そして患者自身に選択の自由を与えるという開かれた治療現場の実現が待ち望まれます。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。