精神保健福祉士とは?
精神保健福祉士・・・精神障害者の保健及び福祉に関する専門的知識及び技術をもって、精神科病院その他の医療施設において精神障害の医療を受け、又は精神障害者の社会復帰の促進を図ることを目的とする施設を利用している者の地域相談支援の利用に関する相談その他の社会復帰に関する相談に応じ、助言、指導、日常生活への適応のために必要な訓練その他の援助を行うことを業とする者(「精神保健福祉士法」より)
社会福祉士、介護福祉士と並ぶ福祉系国家資格の一つがこの精神保健福祉士。国家資格になったのは精神保健福祉法が施行された1998年からですが、すでに70年ほど前から病院内に精神保健福祉士的な位置づけの人が存在していました。制度としては新しいですが、かなり歴史がある職業だといえそうですね。
日本には今、健康上の問題はなくても引き取り手がいないために病院で生活している精神障害者の人もいます。そんな人が社会復帰するための支援や相談業務を行うのも精神保健福祉士の仕事。また、認知症を持つ高齢者のケアにも精神保健福祉士は活躍しています。
出典:http://www.sssc.or.jp/
精神保健福祉士になるには?
精神保健福祉士になるには、精神保健福祉士国家試験への合格が必要です。まずは国家試験の受験資格を得るための主なルートを確認していきましょう。
福祉系4年制大学でも指定科目を履修していない場合は短期養成所に通う必要があります。その他のルートは社会福祉振興センターのホームページなどで個別に確認してみてくださいね。
また、試験は「精神疾患とその治療」などの16科目群から全163問が出題され、合格するためには正答率60%程度かつ全ての科目に得点が必要です。
出典:http://www.sssc.or.jp/
精神保健福祉士の活躍する場所は?
精神保健福祉士には、医療機関、保護観察所などの司法施設、ハローワークなどの就労関連施設、とさまざまな場所で活躍しています。こうした場所ではカウンセリングや就職支援を行い、障害者や、心神喪失状態で罪を犯してしまった人が社会復帰できるよう、サポートをしていくことになります。また、特に近ごろ活躍が目立つのは、介護施設や介護保険関連施設など。ここで精神保健福祉士は認知症の高齢者のケアに直接あたったり、精神分野のプロとして相談業務を行ったりしています。
今の時点では介護施設に精神保健福祉士の配置義務はありませんが、認知症の患者数が増えるとさらに需要が高まりそうですね。
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。