寄稿

介護の仕事をしながら家でも家族の介護・・・どうしよう?【プロが答える介護のあれこれ】

自分で在宅介護をするか、施設に預けるか、費用をどう工面するか、知識があるからこそ迷いがちな方へのアドバイスです。

在宅介護

ご相談者のお悩み

ホームヘルパーの仕事をしながら自宅で義父の介護をしています。義父は足腰が弱くベッドから立ち上がる際などは補助が必要で、このまま自分で頑張るか施設に預けるか迷っています。ヘルパーをしているので一通りの介助はできますが、自分の腰もつらくなってきました。しかし、足腰が弱いだけで頭もしっかりしている義父を預けたら義父が気を悪くするんじゃないかと思ってしまいます。老人ホームはお金がかかるのも家計的にはつらいです。どうしたらいいでしょうか?(愛知県/30代/女性)

プロの答え:仕事として割り切れないのが家族の介護

普段ヘルパーさんのお仕事をされているのですね。
確かに自身や家族が介護従事経験者の場合、どうしても自分で介護を行おうとしてしまいがちです。お仕事での介護は勤務時間に限られた中で、仕事として割り切って出来ることです。しかしながらご家族の在宅介護となると、何時までという風に区切れません。
在宅介護という事を前向きに検討するのであえば、訪問介護サービスやショートステイ、デイサービスなどを積極的に利用する事をお考えください。

ただし在宅介護というのは24時間365日、介護を受ける方がいらっしゃる限り続くのです。無理のない範囲で在宅介護を行い、その中で場合によっては将来的に老人ホームなどの施設へ入居を検討するという選択肢も織り込んでおく必要はあると思います。
予算面でのご相談もありましたが、施設入居を検討する際には、まずお義父様の年金受給額、預貯金、不動産等の固定資産などがどれくらいあるのかを、ハッキリと把握する必要があります。それを元にしっかりとしたファイナンシャルプランを構築し、どれくらいの費用負担であれば可能なのかを見極めてください。最近の老人ホームでは入居時費用は必要の無い施設も多く、また月々にかかる費用も15万円から20万円程度で年金受給額でまかなえる老人ホームや、生活保護の方でも受け入れていただけるサービス付き高齢者向け住宅などもあります。

介護を受けられるご本人様とご主人様とも、しっかりとお話をされる事も大切です。介護する側の思い込みなどで判断するのではなく、お義父様がまだしっかりとお話ができる状態であれば、お義父様の意見にも耳を傾け、ご主人も交えて現状を双方で理解しあい、ご検討する事をお勧めします。

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田中宏信

この記事の寄稿者

田中宏信

(株)エイジプラス 東京支社長兼関東有料老人ホーム紹介センター主任相談員。介護施設の紹介業をしつつ、プライベートでは全国の被災地へ出かけてボランティアをしてます。

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