「介護業界で働く人の7割以上が賃金に不満を持っている」らしい!
「介護職の給料は低い」というイメージを持っている人は多いでしょう。厚生労働省が発表した25年度のデータでは、福祉施設で働く介護職員の平均給与は307万円(※)。これは施設内職員の平均給与額ですが、有資格者(介護福祉士など)がずば抜けて高い金額をもらっている訳でもありません。どうやら介護職の給料が低いのは事実、それに不満を感じている方は確かに多いようです。しかも「賃金に不満を感じる理由」について行われた調査では「社会的な平均賃金より低い」といった回答のほか「今の業務量に見合っていない」という回答がかなり目立ちました。介護職の方が賃金に不満を持っているのは、ただほかの業種に比べて給料が低いという単純な理由だけではなさそうです。
出典:http://www.asahi.com/
給料が低いだけでなく、「仕事内容に見合わない」のが問題?
介護職はこれからの超高齢社会の日本になくてはならない、社会的にも存在意義のある仕事。ですが、入浴介助や排せつ介助など肉体的にも精神的にも楽な仕事ではありません。「楽な仕事なら仕方ない。でもこれだけきつい仕事で給料が低いのはやりきれない」という思いを抱える方が多いのも当然です。それが、今の業務量に見合っていないという不満につながっているわけですね。自分や家族を養うのに十分な給料がもらえないと、キャリアやスキルを積む前に転職しなければならないこともあります。人手不足の介護業界での転職はそう難しいことではありません。ですが、将来性を考えて長年勤めても給料が上がりにくい介護業界から去っていく人もいます。結果的に介護業界はなかなか人材が育たず、常に人手不足。サービスを受ける側にとってもあまり良いこととは言えませんよね。
出典:http://careergarden.jp/
処遇改善加算で介護職の待遇改善なるか?
4月からの介護報酬改正では、「処遇改善加算」制度により介護職員の月給を1万2000円加算できるようになります。この予算は職員の月給に使うことが義務付けられているので、待遇改善につながるのではという期待がされています。ですが、これから介護の需要は高まる一方。賃金が上がり優秀な人がたくさん働く介護業界になっていくのかどうか、注意して見ていきたいですね。出典:http://www.mhlw.go.jp/
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この記事の寄稿者
ポッポ
介護のほんねニュースのライター。話題の介護関連キーワードの中から気になるトピックについて解説します。