「無届け介護ハウス」とは
保育園を探したことがある人なら、「認可」や「認証」、「認定」といったお墨付き制度が保育園にあることをご存知かと思います。老人ホームにもそのような仕組みがあるのを知っていますか?今、NHKの番組やニュースなどで「無届け介護ハウス」が話題となっています。必要な設備の基準などを守らずに運営し事故が発生したり、虐待していても行政が気づいてくれなかったりする恐れも・・・。
施設を探している人が誤って「無届け介護ハウス」に選んでしまうことがないように、見分け方を紹介します!
出典:http://www3.nhk.or.jp/
これだけある!設置に届出が必要な入居系介護施設
入居して過ごす介護施設のうち、開設時に届出がいるものには以下のようなものがあります。いずれかの名称がついていない施設は「無届け介護ハウス」の可能性も。まずはこうした正式名称を知っておき、施設側からの説明事項と照らし合わせてどの基準に該当する施設なのかを確かめることが大切です。このうち介護付き有料老人ホームと軽費老人ホームなどでは「特定施設入居者生活介護」という指定を受けて運営されています。この「特定施設入居者生活介護」という記載や指定番号があるかどうかも重要な見分け方です。
出典:http://www.pref.aichi.jp/
もしかしてそれ、「無届け介護ハウス」かも・・・
上記のような施設区分と紛らわしい名称がついていて、一見、分かりにくいものがあります。例えば、認可外の保育園であってもきちんと運営しているところがあるように、すべての施設が身勝手な運営をしているわけではありません。今利用している施設がこのような名称だったとしたら、もしもの時にどのような対応がされるのかを今一度確認しておくとよいでしょう。
複雑化した施設区分が見分けにくくしている!
そもそも老人ホームや介護施設のお墨付き制度が多すぎるから、利用者が「無届け介護ハウス」かどうか見分けにくくなっているのではないでしょうか?保育園であっても、認可/認可外のほか、自治体によって認証や認定といった考え方があって混乱した、という人も多いと思います。老人ホームはそれよりもっと複雑! 急に介護度が上がりバタバタしながら施設を探していたら、それらしい説明をされたし大丈夫かな、と思ってしまう人がいてもおかしくないでしょう。また、こうした届出制度や施設区分があるということを教えてもらえる機会のない人もたくさんいるのではと思います。
複雑化したのにもさまざまな事情があります。それは、介護が一言で表せないさまざまなサービスの集合体だから、必要な設備やサービスも異なってきてそれに合わせた基準がたくさん必要になる、というのも理由の一つ。背景を理解して選ぶ側が賢くなる必要がありますね。
節約のつもりで選ぶと後悔するかも?
「無届け介護ハウス」であるということを認識しながら、低価格だからといって利用する方もいるかもしれません。でも、もしそこで何かが起きたら・・・?事故はどこの施設でも起こりうること。しかし、きちんとした施設であればその後の対応も違ってくるはずです。悔やむに悔みきれないということがないよう、慎重に選ぶようにしたいですね。
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この記事の寄稿者
まーしー
介護のほんねニュースライター。とある町の公式キャラとの情報もあるが、定かではない。