東京メトロ「半蔵門」駅の5番出口から徒歩1分、またJR「麹町」駅から徒歩約8分、皇居まで1km。まさに東京都心のど真ん中で7年間運営を続けているのがシンセリティ千代田一番町です。施設長は、もともと大手法人の施設で20年勤めた大ベテランです。シンセリティ千代田一番町に着任して「カルチャーショックを受けた」といいます。
いったい何が衝撃だったのか。大手には実現できないシンセリティ千代田一番町の強みについて詳しく伺いました。
「半蔵門」駅から徒歩1分! 高層ビル群のなかにある介護付き有料老人ホーム
なかなか、こんな都心部に有料老人ホームがあるのも珍しいですよね。
ーーたしかに、千代田区というと家賃も高そうです。
周りの施設は「入居金2億円」とかですね。その点でいうとシンセリティ千代田一番町は決して安価とはいえないですが、「半蔵門」駅から徒歩1分の立地の割には入居しやすい額だと思います。
定員が30人と小規模ですし、とてもゆったりした、アットホームな雰囲気の施設ですね。
ーー職員にも余裕があるんですね。
はい。私、以前は大手の介護施設で長年にわたって、施設長やエリアマネージャーをしていました。大手に比べると、シンセリティ千代田一番町は落ち着いていて良い施設だなぁと感じますよ。私がもともと勤めていた施設は入居者様と職員の比率が3:1だったんですが、それに比べると2倍くらい余裕があります。
着任してすぐに、カルチャーショックを受けましたね。大手法人とはまったく違う環境でしたから。
余裕があるから一人ひとりの入居者様の安全を確保できる
ーー職員が余裕を持って働けると、入居者様とのコミュニケーションも取りやすそうですね。
そうですね。このあたりがまず最初のカルチャーショックでした。前の職場では、職員はあくまで「食事介助をする」「洋服のボタンをとめてあげる」など、必要最低限の介助しかしていませんでした。というか、忙しすぎてできなかったんですよね。
あくまで私が以前勤めていた法人の例ですが、まず「入居者数が多い」ということ、また利益を追求する姿勢が強いので「国が定めている必要最低限な職員数しか採用しない」ということ。この2点によって、職員の余裕がなくなるんです。
しかしシンセリティ千代田一番町では、日常的に職員が入居者様とおしゃべりできるんですよ。着任してすぐ「こんなに入居者様と接する時間があるのか」と驚きました。
ーーそれは入居者様としても嬉しいポイントですね。
はい。じっくり時間をかけてケアができるので、安心できると思います。
また小規模なので、一人ひとりの入居者様に目が届きやすいのも強みですね。規模が大きい施設では、毎日のように転倒や転落が起きるところもあります。理由は単純で「仕事に追われすぎて、入居者様の動きを管理できないから」です。
その点、シンセリティ千代田一番町では入居者様みなさまに目が届く。だからケガは3カ月に1回起きるかどうかです。
ーーなるほど。一人ひとりの動きをきちんと把握できるんですね。
そうですね。基本的に自力で動ける方は、日中の間は食堂にいます。担当の職員が常に動きを観察していますので、ケガをする前に止められるんですね。
「身体拘束を受けていた方」以外は受け入れ可能な環境
ーーそのほかの強みを伺ってもよろしいでしょうか。
「24時間看護師が常駐していること」です。日中は2名、夜間は1名が常駐しています。2時間に一度、介護士と看護師が交代で見回りをするので、体調を崩しやすい方でも安心してご入居いただけますね。
ーー24時間看護師常駐だと受け入れ対象も幅広そうですね。
はい。そこは強みですね。「入居前の病院、他施設で身体拘束を受けていた方」だけはどうしても受け入れができませんが、その他の方は病状問わずお受け入れできます。
ーー「医療的なサポート体制」に魅力があるんですね。医療機関との連携にも力を入れているのでしょうか。
そうですね。東京都港区の「古川橋病院」と連携をしています。月に2回往診に来てくれています。
クリニックではなく総合病院を選んでいるのには、理由があります。例えば「トラブルが起きて入院が必要」となった場合、多くのクリニックでは受け入れができない。そのため、結局入院が必要になっても「施設側で病院に連絡をしてください」と言われるケースが多いんですね。入居者様にもお時間をいただかなきゃいけないんです。
その点「古川橋病院」は病床があるので、万が一の際にも駆けつけてそのまま病院内で処置をして入院できます。
ーーなるほど。施設内の職員さんは医療的なケアに強いんでしょうか。
看護師と介護職員との「申し送り」はじっくり時間を掛けています。朝昼晩の3回に分けて伝えるようにしていますね。
また「皮膚が弱くアザになりやすい」など、特に注意すべき入居者様に関しては「押印書」を作って、細かく確認をしています。「〇〇の入居者様は〇〇に注意する」という項目を作って、きちんと注意点にそってケアができたら押印する、という仕組みです。
またケアだけでなく、リハビリにも力を入れています。
ーー具体的にどのように力を入れているんでしょうか。
機能訓練士が週に2回来てくれます。また柔道整復師が毎日常駐していますね。それで週に3回はリハビリをするようにしています。
また柔道整復師は毎日寝たきりの方に対して廃用症候群にならないように、足をマッサージしているんです。
ーーリハビリの効果は出ていますか?
はい。約3分の1の方の要介護度が軽くなったんですよ。例えば車いすが必要だった方が、歩行器で歩けるようになったり、寝たきりだった方が座れるようになったりしました。
ーー3分の1はすごいですね。
そうですよね。ご家族も「まさかここまで回復するとは」と驚かれる方もいらっしゃいます。
コロナ禍で感じた「家族の触れ合いの大切さ」
ーーこれだけ医療的な処置やリハビリができると、入居者様は要介護度が高い方が多いのかなぁ、と。平均要介護度はいくつですか?
3.7くらいだと思います。寝たきりの方も多いですね。
ーー終末期を迎える方も多いのでしょうか。
はい。シンセリティ千代田一番町は施設内で看取りもできますので、終末期を迎えられた方も多く入居していらっしゃいます。
また最近ではコロナ禍において「毎日の面会ができる」という点で選ばれることが増えました。昨今、病院ではご家族が入院患者との面会ができません。そのため、終末期を迎えられた方が入院した場合、ご家族と会えずにお亡くなりになることもあるようです。
ーーなるほど。「面会ができる介護付き有料老人ホーム」は貴重なんですね。
そうですね。これも大規模な施設や大手法人だと、なかなかできないと思います。実際、入居者さまのご家族のうち、3分の1くらいの方はほとんど毎日来ていますね。
この間見学にいらっしゃった方は「他の施設では3カ月間面会ができなかった。3ヶ月ぶりに母親の姿を見ると、すっかり痩せてしまっていて、それがとても悲しかった。だから毎日面会できるところに転居しようと思った」と話されていました。たしかに、久しぶりに見た母親の姿が変わっていたら、ショックを受けてしまうと思います。
ーーなるほど。ただ外部の方を迎えることで感染リスクは高まってしまいます。
そうですね。もちろん、面会に来られるご家族には消毒、うがい、検温をしていただきます。また玄関でスリッパに履き替えていただいています。
それでも迎え入れることで感染リスクは高まってしまうのですが、本当に入居者様とご家族のことを考えると「面会可」にしたほうがいいと思うんです。親に会えないまま別れてしまうのは、あまりに辛いと思うんですよね。
ーー終末期の方であれば特にそうですよね。
はい。また「家族の触れ合い」にはパワーがあります。もう100歳以上の寝たきりの方がいらっしゃいます。私たちが話しかけても反応はないのですが、ご家族が話しかけて手を握ると、目が少し開いたり、言葉を発したりするんですよ。毎日、面会にいらっしゃるたびに、少しずつ元気になっていらっしゃいます。「あぁ、やっぱり生きるうえで家族との交流は大切なんだなぁ」と思った瞬間でしたね。
私が以前に勤めていた大手法人でも「親と面会させてほしい」と頼み込まれたことがあったんです。そのときは悲しいですが断りました。でも「これで正しいのかな」ともやもやしていたんですよね。だからシンセリティ千代田一番町に来て、毎日面会ができる光景を見たときもカルチャーショックを受けました。
コロナ禍において、どちらが正しいかは判断ができませんが、少なくとも面会をする際のご家族はとてもうれしそうな顔をされています。
ーー大手法人にはない魅力が詰まった素敵な施設ですね。最後に介護施設を探されている方にメッセージをお願いします。
シンセリティ千代田一番町は「24時間看護体制」があるうえ、小規模ならではの「見守り体制」で、入居者の方のお体の健康に寄り添う施設です。面会もできますので「要介護度が高いものの入院はさせたくない」というご家族の方は、お気軽にお問い合わせください。
この記事の寄稿者
緒方
介護のほんね編集部。認知症サポーターです。
介護を始めたての方に向けて、老人ホームや認知症に関する知っておきたい情報を、誰もが分かる簡単な言葉でご紹介します。