今回、取材をした「ロングライフ・クイーンズ宮崎台」は35年以上の歴史ある日本ロングライフ株式会社が運営する住宅型有料老人ホームです。東急田園都市線「宮崎台」駅から徒歩6分、緑豊かな小高い丘の上に位置します。
ロングライフ・クイーンズ宮崎台が掲げるコンセプトは「ヘルス&ナチュラルビューティ」です。施設長の小島和也さん(2020年12月15日時点)は「美容は健康面・精神面との関わりが大きい」とコンセプトについて語られます。では具体的にどのような魅力があるのでしょうか。
クイーンのような快適な生活が送れる住環境
――ロングライフシリーズでも施設名に「クイーンズ」が付いていますが、他のホームとはどう違うのでしょうか?
他のロングライフシリーズよりも贅沢に造られています。例えば居室の広さですが、20~30㎡が一般的です。ロングライフ・クイーンズ宮崎台では1人あたり35㎡の居室をご用意しています。さらに全室南向きです。
ベッドも高級ホテルで採用されるスウェーデン製の「DUXIANA(デュクシアーナ)」を採用するなど、館内の家具や調度品にもこだわっています。
1人部屋の居室
――まさにクイーン(女王)のような生活が送れるんですね。
そうですね。住環境も緑豊かな南傾斜の丘上にあり、優雅なひとときを過ごせます。
外観も自慢です。信楽焼で有名な滋賀県で焼いたグリーンの素焼きのタイルを3,000枚も使用しています。介護施設ではなく「住まい」という心地よさにこだわった建築デザインですね。
白い壁にグリーンの素焼きのタイルが映える外観
――ホームの中でもこだわりの場所は?
3~4人が利用できる「酸素ボックス」です。スポーツ選手が疲労回復などで酸素ボックスを利用するイメージがあると思いますが、高齢者にもおすすめなんですよ。
酸素ボックスに入ることで、身体の隅々まで酸素を行き渡らせることができます。血流が広がり、温泉に入ったように体がポカポカするんです。美肌・肩こり・腰痛などに効果があるといわれています。
また体調維持だけではありません。脳にも酸素を補給することができるので、脳の働きも活性化します。高齢者の介護予防としても酸素ボックスは期待ですね。
――ホーム内に酸素ボックスがあるのは珍しいですね。入居者様からの反応は?
「肩こりが治った」という声もいただきましたよ。2020年の3月に導入してから、大変好評でとても嬉しいですね。
健康・美容に期待できる酸素ボックス
健やかで美しい100歳を目指す
――酸素ボックスを導入した経緯を教えてください。
私たちロングライフのサービスコンセプトの1つに「ヘルス&ナチュラルビューティ」があります。そのアクションの一環として酸素ボックスを導入したんです。
――ヘルス&ナチュラルビューティについて詳しく教えてください。
ここ数年「人生100年時代」といわれるようになりましたよね。そこで健やかで美しい100歳を目指すためにいろいろなサポートやプログラムを考えています。
そのためは健康寿命がカギとなります。健康寿命を延ばすためにも、運動・食事・美容を軸にして、日々サービスを考えているんです。酸素ボックスは美容の1つですね。
――「運動」と「食事」は他の老人ホームでも意識されていることだと思います。美容が入っているのが面白いですね。
はい、美容はとても大切です。誰しもメイクやヘアスタイルを整えることで自分に自信を持てたり、ポジティブな気持ちになれたりします。 年を重ねてもそれは変わりません。美容は自分を大切にする行為であり、健康面や精神面とつながりが深いんですよ。
――美容に関してどんなサービスがあるんですか?
定期的な理美容はもちろん、ネイルやヨガ講座などを実施しています。最近は美しい歩き方のレッスンが好評です。
――レッスンの内容を具体的に教えてください。
プライマリーウォーキング®という歩き方のレッスンです。プライマリーウォーキング協会の指導者養成コースを受講した看護師が入居者の皆さんに実施しています。
正しい歩き方・立ち方を習得することで美しい姿勢はもちろん、血液の循環もよくなるんですよ。美容と健康はつながっていますね。正しい歩き方を習得していただき、皆様の健康寿命を延ばしていただきたいです。
正しい歩き方を身につけ、楽しく歩く
――プライマリーウォーキングは美容に関する取り組みである一方、運動機能の向上にも貢献すると感じました。
そのとおりですね。楽しみながら運動するための取り組みでもあります。
――他にも入居者様の運動機能向上に関して実践していることはありますか?
正しい歩き方を身に着けてもらった先に歩く楽しみを実感してもらいたいと思い、希望者に万歩計を渡しています。
この万歩計が面白くて、歩いた歩数だけ東海道五十三次のルートを進むんです。日本橋をスタートして京都がゴールになっています。「川崎まで行った」など報告しあっている光景をよく見るようになりました(笑)。
――目標ができると、歩きがいがありますね。
はい、当ホームに入居してから「よく歩くようになった」「散歩が楽しくなった」という声もいただいております。今後は宿場町に到着した後に、ご当地のお菓子やお弁当を渡すなどのイベントもしたいと考えていますよ。
インタビュー後編では、ヘルス&ナチュラルビューティの軸の1つであるお食事についてお話を伺います。また入居者様の1日のスケジュールなども紹介します。
【後編】健康だけではなく美容にもこだわる! ロングライフ・クイーンズ宮崎台が考える人生100年時代
老人ホーム・介護施設の概要
施設名:ロングライフ・クイーンズ宮崎台
事業者名:日本ロングライフ株式会社
住所:神奈川県川崎市宮前区宮崎1-13-17
ロングライフ・クイーンズ宮崎台の詳細ページ
この記事の寄稿者
井上
介護のほんねニュース編集部。
認知症サポーターです。介護に関する今話題のトピックや疑問を、分かりやすくお届けします。