インタビュー

要介護5から要介護2へ改善! 結果を出すための「ネクサスコート本郷」のリハビリ施策とは?

「御茶ノ水」駅より徒歩約6分にある「ネクサスコート本郷」の施設長を務める岩上宝樹(いわがみほうじゅ)さんを取材しました。岩上施設長は「要介護5から要介護2に改善」「胃ろうから口で食事できるようになった」などの事例もあると言います。

ネクサスコート本郷の従業員の皆様

御茶ノ水駅より徒歩約6分、本郷三丁目駅や新御茶ノ水駅より徒歩10分以内、利便性が高い文教エリア・文京区に位置している「ネクサスコート本郷」。

全国的にも医療措置ができる老人ホームが少なかった2006年当時から「24時間看護師常勤」の体制を整えていた24時間看護の先駆者でもある老人ホームです。

今回は医療ケアが充実しているネクサスコート本郷のリアルな暮らしを、施設長の岩上宝樹(いわがみほうじゅ)さんに伺いました。

24時間看護師常勤のパイオニア

──ネクサスコート本郷の強みを教えてください。

ネクサスコート全施設の強みでもあるのですが「24時間看護師常勤」の体制をとっています。

ネクサスコート本郷を開設した2006年には、24時間看護師常勤の施設はほとんどありませんでした。今では珍しくないのですが、私たちネクサスコートは看護師24時間常勤のパイオニアでもあるんです。新しい老人ホームのあり方を創ってきたと自負しています。

岩上施設長

──パイオニアなんですね。24時間看護によって実際どのような違いが出てくるんでしょうか?

そうですね、一般的にもよくいわれていますがご入居者様やご家族様の「安心感」が違います。この安心感が決め手になって施設を選ぶ方も多いですよ。

あとは医療知識が豊富な看護師がいることでご入居者様への「気付き」が増えますね。

──気付きですか。具体的にあったことを教えてください。

脳梗塞にすぐ気が付きましたね。看護師が夜間の見周りのときに体調の悪いご入居者様を見つけ、握力などを診て「これは脳梗塞だ」と即座に判断してくれました。すぐに救急車を呼びましたので、大事にいたりませんでした。

介護職員であれば判断に迷うので「明日の朝まで様子を見ておこう」となったかも知れません。医療知識が豊富な看護師が常勤してくれていることは心強いです。

また、夜間に介護職員しかいない場合は、容態の悪いご入居者様を発見しても、医療措置までに時間的なロスが発生します。

「介護職員がオンコール(※)の看護師に連絡して、さらに看護師が医師に連絡して指示を仰ぐ」という行程をたどる必要があるからです。看護師がいるとそのまま医師に連絡できるので、ロスタイムがないのも24時間看護のメリットですね。

※オンコールとは、24時間体制で緊急の呼び出しや訪問に備えて待機すること。

──現在、医療ケアが必要な方が多く暮らしているのでしょうか。

約80名のご入居者様がいて、要介護度の平均は2.2です。現在は、胃ろうの方4名、たん吸引が必要な方12名の対応をしています。認知症の方は全体の6割ぐらいです。

自立の方もいらっしゃいますよ。自立の方から医療ケアの必要な方、お看取りの方まで受け入れられる体制を整えています。

居室

口腔ケアに注力! 胃ろうの方が口でお食事できるように

──他にも医療ケアで力を入れていることはありますか?

はい、口の中の機能を維持するための口腔ケアですね。近隣の訪問歯科医師と連携して、口腔ケアに取り組んでいます。

──効果が出た事例はありますか?

過去には、胃ろうの方が口でお食事することができるようになりました。

嚥下評価に沿ったリハビリプランを作成し、毎日の起床後に唾液が出るように口の中をマッサージしたんです。飲み込む力を鍛えるトレーニングなどもして、2~3カ月後には1カ月だけですが口で食べられるようになりました。

──ご入居者様も喜ばれたでしょうね。どんな反応でしたか?

ご家族様のほうが喜んでいましたね。ご入居者様は「肉が食べたい!味が薄い!」と言っていました(笑)。嚥下食はどうしても味が薄いんですよ。

でも、とても嬉しそうな表情で食事を楽しんでいたことが印象的です。

──胃ろうの方が口で食事することはリスクが高いと思いますが、リスクについてはどう考えていましたか?

そうですね、危険も承知しています。歯科医師や看護師、介護職員と綿密に打ち合わせしたからこそ達成できたんです

リスクもありますが、私たちの信念として「ご入居者様の機能を奪いたくない」という想いがあります。口腔ケアも「口で食べる」という機能を奪わないために力を注いでいますね。

大ホール

要介護5から要介護2へ改善 そのための施策とは?

──「機能を奪わない」ということは、リハビリにも注力しているんでしょうか?

はい、もちろんです。当ホームではリハビリの専門家である理学療法士を配置しています。理学療法士がご入居者様のリハビリプランを作成し、週に1回の個別リハビリを実施していますよ。

──リハビリプランの作成や個別リハビリの実施以外にも、理学療法士常勤のメリットがあれば教えてください。

看護師の存在と同様に、理学療法士ならではの「気付き」「視点」があるんです。例えば「あのベッドの高さだと降りるとき危険だから、15cm下げよう」など転倒防止のアイデアをたくさん出してくれます。

他にもシルバーカーの調整をしたり、杖の高さを決めたりなど、福祉用具の細部にもこだわってくれるんです。

こういった専門家ならではのアイデアは介護職員ではなかなか出てきません。理学療法士がいることで、より快適で安心な生活を送れると思っています。

──リハビリを通じて改善した事例はありますか?

はい、要介護5から要介護2へ改善したご入居者様がいらっしゃいます。寝たきりの人で、排泄の介助が必要だったんですが、お1人でトイレに行けるまでに改善しました。

ご入居者様の強い意思があり、積極的にリハビリに取り組んでいたことはもちろんです。施設側としては、先ほどの胃ろうの件にも通じますが「できることを奪わない」を大切にしました。

──「できることを奪わない」とは具体的にどのようなことを実践していたのでしょうか?

寝たきりといっても、ご自身でできることはたくさんあります。例えば自分で起き上がることができるのに、毎日のように介助をしてしまうと、結果その人の自主性を奪うことになってしまいます。

ついつい介護職員はなんでも手厚くサポートしがちになるんですよ(笑)。なので私たちは「その方ができること」をビデオに撮影し、スタッフと共有しました。口頭ではなく動画で状況を伝えることで「サポートをしなくていいこと」がより明確になったのかもしれません。

――情報共有と一人ひとりの意識が大切なんですね。

はい、そうですね。私たちネクサスケアの企業理念は「一人ひとりに寄り添う。シニアホームの新しいスタンダードをつくる」です。

ひと昔前の介護は「困っていることがあれば介助する」だったかも知れませんが「自立するためのサポート」がネクサスコート本郷のスタンダードといえます。

ご入居者様が体操にはまるワケ

──集団リハビリはどんなことに取り組んでいますか?

具体的には体操をしています。実は当ホームのご入居者様は本当に体操が好きなんですよ。

私は今の施設が3施設目なのですが、こんなに体操が好きな施設は初めてです。アクティビティのなかでも、体操ってそんなに人気がある種目ではなかったので……。

──どのくらいの頻度で体操を実施しているんですか?

皆さんの希望に添えるように、今は午前と午後、1日2回を週5ペースで実施しています。

先日はアクティビティで脳トレをしたんですが、最後にご入居者様たちから「脳トレも楽しかったけど、やっぱり体操したい」と言われましたね(笑)。

あと当ホームには、見晴らしの良い「屋上庭園」があるので、そこで自発的に体操や散歩をしている方も多くいらっしゃいます。

従来は朝7時に開放していたんですが「体操したいから朝の5時に開放してほしい」という声もあり、今は朝5時に屋上を開放しています。

屋上庭園

──(笑)。なぜ皆さんがそこまで体操好きになったのでしょうか?

当ホームのスタッフに「音楽健康指導士」という資格を持ったスタッフがいるんです。そのスタッフは皆さんをその気にさせることが上手なんでしょうね。スタッフが考えたオリジナル体操もあるんですよ。

ご入居者様から「体操のレクリエーションを増やしてほしい!」というご要望が多くなりました。

体操のレクリエーション

食べる喜びや楽しさを味わうために

──体操以外にも人気のアクティビティはありますか?

「出前の会」「外食の会」ですね。コロナの影響もあり少し頻度は落ちていますが、どちらも月に1回以上開催しています。

出前の会ではうなぎ、お寿司、ピザといったお食事をお取り寄せしました。メニューはコンシェルジュ(生活相談員)がご入居者様の意見を聞き取りながら決めています。

外食の会(銀座アスター)

──ピザもご入居者様のご意見なんですね!正直、意外でした。

意外ですが、ピザは人気ですね。当ホームのご入居者様の平均年齢は86歳ですが、皆様ご入居されてから味覚がお若くなったかも知れません(笑)。

新型コロナウイルスの感染を防ぐため、ご家族様との面会や外出も控えていました。そんな中、出前の会をしたときにご入居者様から「食べるのが一番の楽しみ」「気分転換になっていい!」と喜びの声をたくさんいただきました。

どんな状況下でもお食事は毎日のことだから楽しんでいただきたいと思っています。口腔ケアもその1つですが、これからも「食べる喜び」を提供できるように頑張っていきたいですね。

──お話からご入居者様の明るい雰囲気が伝わってきます。皆様はどのような1日を過ごしていますか?

確かに、自立や要介護とか関係なく、基本的に明るくお過ごしになっています。

ご入居者様によって違いますが、午前中は朝食、口腔ケア、入浴、体操などがあります。午後は昼食、レクリエーション、おやつの時間、また体操、そして17時に夕食です。就寝されるお時間はご入居者様人それぞれですね。

ご入居者様から希望を募って、ドライブツアーすることもあります。

1日のスケジュール

介護施設が多い本郷エリア、他施設に勝る強みとは

──ドライブはどこへ行ったんですか?

近場だと「湯島天神」「神田明神」「靖国神社」とかですかね。春は「上野公園」までお花見を楽しみました。

本郷エリアは名所が多いので、いろんな場所を楽しむのには最適な立地ですね。あとは病院が近くに多数ありますので通院も大変便利ですね。

紅葉ツアー(靖国神社)

──本郷エリアは介護施設がたくさんあると思います。他の施設と比べての強みはなんでしょうか?

そうですね、近隣にも24時間看護師常勤の介護施設が増えてきました。しかし、当ホームが文京区エリアで24時間看護を提供している老舗と自負しています。

あとは「御茶ノ水」駅徒歩約6分という好立地と医療ケアが充実している割に、他社と比べて価格がリーズナブルだと思います。これも昔から24時間看護を実践してきたネクサスコートだからこそできる価格帯なのかもしれません。

──ありがとうございます。最後に施設を探している方に一言お願いします。

ネクサスコート本郷ではお元気な方も、認知症の方も、医療依存度の高い方も受け入れています。

先ほどお話ししたように安心はもちろん、明るい雰囲気の施設です。ここで暮らしてから、生き生きと元気になったご入居者様もいらっしゃいます。

ご家族様も足を運びやすい立地ですので都内で介護施設をお探しの方は、ぜひ見学にお越しください。皆様のご来訪をスタッフ一同お待ちしております。

ネクサスコート本郷の外観

老人ホーム・介護施設の概要
施設名:ネクサスコート本郷
事業者名:株式会社ネクサスケア
住所:東京都文京区本郷3丁目4番1号
ネクサスコート本郷の詳細ページ

井上

この記事の寄稿者

井上

介護のほんねニュース編集部。
認知症サポーターです。介護に関する今話題のトピックや疑問を、分かりやすくお届けします。

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