2020年は特に高齢の方にとって、前例のない特別な年になりました。その原因は「新型コロナウイルス(COVID-19)」です。対面での接触をしにくくなり、不要不急の外出を自粛することが求められています。2020年9月9日現在、国内の累計感染者数は7万2,726名、死者数は1,393名。いつ終息するか分からない、まさに未曾有の事態です。
(参考:厚生労働省「国内の発生状況など」)
8月後半のころから若年層の感染が増えているとはいえ、70代以上の重症化率は高いのが現状です。国内の全死者数のうち8割以上が70代以上であり、特に高齢の方は治療薬が出るまでは安心して外に出られない状況が続いています。
しかし、もし介護が必要になったら、施設を見学する必要があるのも事実です。老人ホームへの入居は、いうなれば今後の自分の住まいを決めることと同じになります。決して安価なものではありません。入居前に見学をして設備や雰囲気などを見極めうえで、利用することで安心して施設選びができます。
「施設の見学はしたいけど、外出が怖い」「感染のリスクを避けたい」という方におすすめしたいのが、パソコンやスマートフォンを通して施設内を見学する「オンライン見学機能」です。
今回は「オンライン見学のメリット」や「どんな方におすすめなのか」「どのような流れで利用するのか」などについて詳しくご紹介します。
介護施設で猛威を振るう新型コロナウイルス
新型コロナウイルスが広がりはじめてから、いくつかの介護施設ではクラスターが発生しているのが現状です。もちろん介護施設では除菌や空気の入れ替えなど、万全な対策を取っています。しかしそれでもクラスター感染が起こっているのが現状です。
日本に比べて多くの感染者が発生しているアメリカでは死者数が約17万人にも及び、そのうち約6万8,000人の方が介護施設関係の方だと判明しました。全死者数のうち、4割以上が介護施設で発生していることになります。高齢者が多く入居している介護施設において、新型コロナウイルスはまさに脅威となっているのです。
(参考:THE NEW YORK TIMES誌「国内の発生状況など」)※リンク先は海外のWebサイトであり翻訳が必要です。
介護施設を決める時間はないものの、コロナのリスクは最小限にしたい
リスクが高い状況だと、ますます介護施設での見学をためらってしまうでしょう。しかし急なケガや疾患などで家族が要介護状態になってしまった場合、介護施設への入居は一刻を争う問題です。「新型コロナウイルスの終息を待てない」という場合もあると思います。
この場合、選択肢としては「新型コロナウイルスのリスクを踏まえたうえで施設の見学に行くか」「リスクが収まるまで在宅介護をするか」の2種類があります。しかしテクノロジーを駆使することで、施設に行かずして見学をする方法もあるのです。それがパソコンやスマートフォンを使って施設内部の情報を把握する「オンライン見学」になります。
リモートで施設の状況が分かる「オンライン見学」とは
「オンライン見学」とは、パソコンやスマートフォンの画面越しに施設の担当者とお話することでコロナのリスクを最小限にして安全に見学ができるサービスです。もちろん、担当者が画面で施設内を案内することで内部の各設備や居室の確認もできます。
新型コロナウイルスが蔓延し、自粛を余儀なくされている現在、対面でのコミュニケーションはほとんどなくなりました。会議や食事会などの多くがリモートで実施されています。その結果、不都合が生じるわけでなく、対面からリモートに変えても、ほとんど不自由なくコミュニケーションを取れることに気づきはじめているのが現状です。
リモートで介護施設を見学できる「オンライン見学」に関しても「本当に施設の情報が分かるのか」と不安かもしれません。画面越しでも担当者の人柄は分かりますし、設備の種類や居室の広さなどの情報も理解できます。
では具体的なオンライン見学のメリットについて3つに分けてご紹介しましょう。
オンライン見学のメリット
オンライン見学をするメリットはさまざまです。リモートに切り換えることで便利になる部分が多々あります。大きく3つに分けてご紹介しましょう。
安全に施設を見学できる
自宅で見学ができるので、感染リスクを最小化できます。新型コロナウイルスの特効薬ができるのは数年後ともいわれています。その間は感染リスクをできるだけ避けたいところでしょう。高齢者の方にとって、感染リスクは生死を左右する要因といっても過言ではありません。リモートで見学することで安全に施設を探せます。
こんな方におすすめ
離れている家族と一緒に対応できる
介護が必要になった際に家族が遠方に住んでいることもあるでしょう。その場合、仕事を休むなどしてすぐに対応できると問題ありませんが、場合によってはすぐには戻れずに困ることもあります。リモートで見学をすることで、離れていても介護対象の方と一緒に画面を通して参加できます。また家族以外の親戚などの方が加われるのもメリットです。
こんな方におすすめ
移動時間を短縮できる
施設入居をする場合、1つだけの施設の見学で決まることはほとんどありません。納得したうえで施設を探すためには、いくつかの施設を見学する必要があります。するとどうしても時間がかかってしまうのです。リモートで見学をすることで、自宅にいながら施設内部の様子が分かります。時間を短縮したうえで見学できるのもメリットの1つです。
こんな方におすすめ
オンライン見学をするまでの流れ
では実際にオンライン見学をするまでの流れについてご紹介します。
1.オンライン見学施設を探す
検索ページにアクセスしていただくと、オンライン見学に対応できる施設が一覧で分かります。施設数は随時、追加されます。またご自身が希望される条件が整理されていない場合は、相談員にお電話やメール、LINEなどでご相談ください。
(0120-002718 ※営業時間:10時〜18時(土日祝以外))
2.見学方法のご案内
介護のほんねが相談者様のご希望に合わせて施設側と見学日を調整させていただきます。見学の日時が決定しましたらメールやLINE、SMSなどで「ビデオチャットURL/操作案内」を相談者様にお送りします。
※施設によってビデオチャットツールが異なる場合がございます。ご不明の場合はお気軽にご相談ください。操作方法などをご説明いたします。
3.オンライン見学
操作説明資料の案内に従い、当日は指定の時間にビデオチャットURLをクリックすると、オンライン見学開始です! 施設の担当者さまとのお話し合いを通して、施設見学をお楽しみください。
安全かつスピーディーな見学が可能に
外出自粛などは解除されましたが、新型コロナウイルスへの不安はまだ続きます。ご高齢の場合、罹患してしまうと命にも関わる疾患です。ただし、治療薬ができるまで介護を待てるわけではありません。「コロナのリスクをなくしたい」「すぐに介護施設を探さなくてはいけない」という2つの思いを天秤にかけた際にオンライン見学は効果を発揮するツールといえるのです。使ってみたい方は、以下のURLからお気軽にお申し込みください。
使い方や申し込み方などが分からない場合はお気軽に「TEL 0120-002718」までお電話ください。担当の相談員がお一人ひとりに対して丁寧にご回答差し上げます。
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この記事の寄稿者
緒方
介護のほんね編集部。認知症サポーターです。
介護を始めたての方に向けて、老人ホームや認知症に関する知っておきたい情報を、誰もが分かる簡単な言葉でご紹介します。