株式会社カイゴメディアは6月29日に「おうちで内覧」動画作成サービスを開始しました。新型コロナウイルスの影響により見学に対応できなくなった介護施設を支援するために、施設の魅力を伝える動画を作成します。
全国各地で介護施設のクラスター(感染者の集団)が発生するなど、新型コロナウイルスの感染拡大は、介護業界にも大きな影響を与えています。そのような時代背景もあり、介護施設を検討する際の施設見学にも変化が生じています。
従来は入居検討者が介護施設へ足を運び見学することが当たり前でした。しかしコロナ禍のいま「施設に見学へ行きたいが感染リスクを考えると怖い」という入居検討者の声が多い状況です。介護施設側も感染予防に努めており「オンライン見学」など自宅にいながら見学できるサービスを導入している施設も増加しています。
株式会社カイゴメディアは300本以上の介護福祉に関連した動画を作成するクリエイター集団です。「自宅にいながら施設を見学したい」というニーズに応えるため、施設の魅力を伝える動画を作成。動画作成サービス「おうちで内覧」を通じて、介護施設の事業者を支援していきます。
実績として全国に6,500施設以上のサービス付き高齢者向け住宅を運営している株式会社学研ココファンのWEB内覧動画があります(下記動画)。
実際に介護施設で働いているスタッフが魅力を紹介しているため、写真や文章よりも施設の雰囲気が伝わるのが特徴です。株式会社カイゴメディアの担当者は「事前の丁寧なヒアリングを通じて、その施設様ならではの魅力を引き出しています」と、施設情報を伝えるための工夫について述べています。
コロナ禍や人口の高齢化によって「オンライン見学」や「WEB内覧」は、新しい施設探しのスタンダードになるかもしれません。株式会社カイゴメディアの担当者は「『やはりこれからの時代は、オンラインでご案内できることも必要だ』という施設様からのお声をいただいております。実際に、そうした意識からか自然とお問い合わせも増えてきました」と今後の展望について期待を寄せています。
「おうちで内覧」はコロナ禍で戦う事業者向けのサービスであり、担当者は「介護業界をサポートするための1つのサービスとして立ち上げました」と事業者にメッセージを送っています。しかし介護施設の内覧する消費者にとっても、インパクトのある取り組みでしょう。動画で施設情報を確認できるようになれば、自宅に居たまま施設の設備や雰囲気が分かるようになります。施設に行く手間や時間を大幅にカットできる可能性もあるのです。これから老人ホームを探す入居希望者にとっても、注目すべきニュースでしょう。
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この記事の寄稿者
井上
介護のほんねニュース編集部。
認知症サポーターです。介護に関する今話題のトピックや疑問を、分かりやすくお届けします。