寄稿

介護離職を避ける知恵 - 親と自分の人生を大切にするために 介護体制をどうつくるか?(後編)

一人で何でもがんばらないといけない・・・介護において、その思い込みは危険です。

介護体制

それぞれに得意・不得意があることを理解する

介護してあげたい気持ちああっても、残念ながら人には得意不得意があります。それまでしてこなかったことを、この機だからと何時間かけてしてみても大変なだけです。いつまで続くかわからない介護生活を送るにあたっては、“分担できるものは分担する”という割り切りも必要です。それはプロを頼むことも含めてだと思っています。できないことを必死で時間を使ってするよりも、介護保険制度でまかなえないことを自費で頼むとか、みんなでするのであればその時の昼食代を持つとか、それも考えの一つです。

お金はトラブルを引き起こしやすい

お金は目に見えるものなのでわかりやすく、だからこそもめる原因になります。すべてを介護が必要な方の年金や資産でまかなえるのか、病院に付き添った時の交通費は?あの人はもらっているけれど、あの人はもらっていない。ということが起きるとこれも、もめる原因になることも。できればわかりやすくみんなで使うお財布等をつくり、きちんと現金出納帳のようなものにまとめておくのが賢明です。

頑張りすぎないこと

介護の分担するときに気をつけたいのが、頑張りすぎないこと。そして、できない人を責めないことだと思います。責めたくなる気持ちはわかりますが、他人でないばかりに一生埋まらない溝ができてしまったりすることも。そこは適度な距離をもてるようにしておきましょう。

そして、してもらったら感謝を伝えること。やって当然、あなたはいつも少ししかしない!なんていわれたら、頭にきてしまうもの。誰かがやったことが多少は気に入らなくても、片目をつぶった状態でものを見るぐらいの気持ちでいる方がお互いのためになります。仕事もして介護もして、あれもこれも完璧にするべき!なんて思っていたら、たちまちつぶれてしまいます。

完璧な介護は目指さない!代わりにしてくれる人がいたら、その人にしてもらってしまおう!と、いうぐらいに余裕をもって考えておきたいものです。介護は日常を支えること。些細なことの積み重ねなのです。そしてその些細なことが、積りに積もって大変になっていくのだと実感しています。これは体験してみないとわからないことも多いので、気持ちに余裕を持たせておくことはとても大切です。

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  • 介護離職しないで、自分らしく生きる ~ 兄弟姉妹と連携して、介護に潰されないように
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  • この記事は、doppoの内容をアレンジしてお送りしています

    佐久間 理央

    この記事の寄稿者

    佐久間 理央

    POLE・STAR株式会社ディレクター
    大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
    私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
    主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。

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