父の介護に対する、母と私の埋まらない差
私と母との、父の介護に対するスタンスの違い。母もそれはわかっていたようですが、生まれた年代、生きてきた環境等、考え方等どうにも埋まらない差もありました。
10年に及ぶ介護の間には母が体調を崩し、介護をできない時もあり、介護が必要な父と病気療養しなければならない母の看護を、私がしなければならない状況の時もありました。限られた時間の中で、父が利用している介護施設と母の病院と足を運ぶことも何度もありました。
自分はどのように介護に関わるか
人生は計画を立てても、どうにもできないことの方が多いと思います。それでも介護に関しては、住んでいる地域にどんなサービス支援があり、経済的にはどのようになるのか等の情報を得ておき、自分はどのように考え、どのようなスタンス取りで組むのかという、心づもりをしておく方がいいと思います。
介護が始まったとき、自分自身の人生設計と介護を照らし合わせ、介護だけの生活にならないようにする指針になります。できればライフプランを紙に書いて、そこに親の年齢や経済状況、病気等のこと、介護者が複数人いるのであればその人の状況なども書きこんでみると、客観的情報になると思います。
いつかの介護に向けて、アンテナを張っておく
介護の一番の大変さは終わりが見えない時間が続き、先がわからないことだと思います。いつ介護状態が来るかわからないことに、今という時間や気持ちを使うことは無駄なことだと思うかもしれませんが、自分の人生と、親の介護、死について考えておくこと。そして情報を得るために少しアンテナを張っておくことは、突然来るその時に、時間のない中でも慌てずに少しの余裕が持てると思います。
この寄稿文は全3回の連載です。
この記事は、doppoの内容をアレンジしてお送りしています
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この記事の寄稿者
佐久間 理央
POLE・STAR株式会社ディレクター
大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。