寄稿

未来の乗り物「WHILL」に乗ってきた!(2)

「WHILL」の試乗体験に続いて、開発の経緯や仕事に対する想いなどを、WHILL株式会社営業・マーケティング1部部長の吉岡さんに伺いました。

Interview

「WHILL」の試乗体験に続いて、開発の経緯や仕事に対する想いなどを、WHILL株式会社営業・マーケティング1部部長の吉岡さんに伺いました。

パーソナルモビリティ「WHILL」

「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」

【深澤】「WHILL」はどのような経緯で開発されたのですか?

【吉岡】「100m先のコンビニに行くのをあきらめる」。一人の車いすユーザーの言葉がきっかけで「WHILL」は生まれました。

【深澤】「…あきらめる」と言いますと?

【吉岡】今までの車いすでは、実際の歩道にある段差や傾きなどの物理的な障害、また自分が車いすに乗っている姿を見られるのが嫌だという心理的な障害によって、外出することが億劫になり、結局、家に引きこもってしまうという課題がありました。

WHILL株式会社

このような課題をテクノロジーで解決できないか。そんな想いから、車いすの既成概念を超えた、カッコよくて誰もが乗りたくなるパーソナルモビリティ「WHILL」の開発が始まりました。

【深澤】たしかに、自分事として置き換えると、見られたくないという気持ちはわかります。だけど、この「WHILL」は、先ほども試乗しましたが、誰にとっても乗りたくなるデザインですよね。ちなみに「WHILL」の名前に意味はありますか?

【吉岡】車輪、ホイールの「wheel」と、未来への意志「will」を掛け合わせた造語です。「未来の乗り物をつくろう」という想いが込められています。

事業を継続していくことの責任

パーソナルモビリティ「WHILL」

【深澤】ほんと未来感ありますよね。2014年に販売を開始されてから、ユーザーがどんどん増えていると思います。心境の変化などありますか?

【吉岡】「WHILL」を購入される方には、「こういうの欲しかった!」「これなら外に出たい!」と本当に喜んでもらえています。ご家族の感想では、「おじいちゃんが外によく出るようになりました」「息子の笑顔が増えました」と喜びの声をもらえます。
ただ、ユーザーが増えてきて、期待を感じているとともに、責任の重さをひしひしと感じています。

【深澤】どのような責任でしょうか?

【吉岡】期待をいただくことが嬉しいと思う反面、そうはいっても、まだベンチャー企業なので、事業を続けていくことが一番大事だと思っています。
極端な話ではありますが、もし会社が潰れたとなると、今「WHILL」を使用されているお客様も、商品が届くのを待っているお客様も、ひどくがっかりされることになります。
我々としては、この商品を、より多くの人に届け続けていくために、会社としてしっかり続けていく、そういう責任を強く感じています。

口コミが大事!

【深澤】ユーザーが増えて嬉しい反面、そういった責任も大きくなるんですね。吉岡さんは、営業・マーケティング1部の部長としてお仕事をされていますが、日々のお仕事のなかで、大切にされていることは何でしょうか?

【吉岡】すごい基本的なことですが、誠実に対応したいといつも思っています。というのも、私は、福祉や介護とはまったく違う業界にいたので、電動車いすを販売するにあたり、最初は戸惑いがありました。お客様のなかには、重度の障害を持っている方や介護で大変な方などもいらっしゃいます。当初、そのようなお客様との距離感がわからない。どこまでやればいいのか、どこからが差し出がましいのか、そういったことがわかりませんでした。

【深澤】その気持ち、福祉関係に従事されている方はよくわかります。はじめはみんなそうですよね。

パーソナルモビリティ「WHILL」

【吉岡】そこで、わからないのはわからないでしょうがないのだから、私がやるべきことは「誠実に対応すること」そう考えました。変にわかったような顔や逆に遠ざけるようなことをしないで、お客様の声を素直にしっかり聞いて対応するようにしました。ですので、それからはいつもお客様に対して誠実に対応することを大切にしています。

【深澤】なるほど。

【吉岡】それに、弊社の商品「WHILL」に興味を持ってくれる人ってまだまだ少ないんです。色々なメディアに取り上げてはいただいてますが、それでも100人いるなかで、1人知っている人がいるかどうか。
そのなかで「WHILL」を広めていくには、お客様の口コミがとても大事だと認識しています。「WHILL」を体験されたお客様に、「乗っていて楽しいよ!」「乗っているところを知り合いに目撃されて、『カッコいいね!』って言われたよ!」と、この商品の良さを広めてもらうためには、まずお客様から信頼をいただくことが必要です。では、その信頼って何かというと、やはりなにげない誠実な対応だったりするのではないでしょうか。

【深澤】個人の意見が広まりやすい時代、そういったユーザーの声ってとても大事ですよね。

続きはこちら→「未来の乗り物「WHILL」に乗ってきた!(2)」

WHILL株式会社
深澤裕之(LifePicks代表)

この記事の寄稿者

深澤裕之(LifePicks代表)

介護事業所向けにホームページ制作やメディア戦略コンサルティングを行う。介護の魅力的な道具を伝えるWEBメディア「グラムケア」、介護用品オンラインショップ「グラムケアストア」を運営。介護専門職の総合情報誌「おはよう21」制作ディレクター。コーポレートサイト

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