寄稿

父の介護を10年間。私のカイゴ回顧録 ~それでも話をすることが、介護の負担を軽くする [後編]

父の介護が終わった今だからこそ、「こうしておけばよかった」と思うことがたくさんあります。

介護について話あうということ

介護における家族内の共通認識

介護のことや、どのように終末を迎えたいのかを話し合う機会を持って我が家の場合、死生観に関することは家族内で共通した認識があったと思います。

しかしこれが介護となると、様々な問題が出てくるのです。

大変になる前にできる限りの話し合いを

終末に関する共通認識はあるのですが、生が終わるまでの過程に関しては、関係性や年代、その時の状況によって変化が生じます。そして介護者も人間なので、いつも100%な健康状況ではないこともあるのです。

仕事をしながらの介護、できるだけ大変になる前に家族でできる限りのことを話し合い、考えておいた方がいいと、終わった今痛切に感じています。もう少し具体的にきちんと話し合いをしておけば、私自身の仕事や働き方における選択も違っていたし、10年間に及ぶ介護生活が違う形になっていたのではないかと考えるからです。

状況に応じた介護に対応できるように

そして、母ともよく反省するのですが、何よりお金が思った以上にかかっていたということです。

同じ状態で介護が続くわけではなく、状態が変われば必要なサポートも変わってきたり、病院との付き合い方も、通院から在宅診療へと変わりました。介護度も上がれば自己負担も変わります。入院費のように大きな出費やそれぞれは小さなことでも、色々と日々出費があるのです。

介護状態になると、その時々により家族で選択をしなければならないことが多くあります。その時には、話し合いを持てる時間的余裕がないことがほとんどです。

人間の尊厳を守り、誰にとっても少しでも悔いの少ない未来のために、できれば心に余裕があるうちに、時間をとってきちんと話し合っておくことが大切だと思っています。介護が終り冷静に振り返ることができる今だから言えることでもあるのですが…。

  • ひとりを楽しむ、アラフォー・40代独身女性「ソロネーゼ」のWEBマガジン【doppo】
  • それでも話をすることが、介護の負担を軽くする
  • POLE・STAR株式会社
  • この記事は、doppo の内容をアレンジしてお送りしています

    佐久間 理央

    この記事の寄稿者

    佐久間 理央

    POLE・STAR株式会社ディレクター
    大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
    私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
    主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。

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