親の「老い」を感じるとき
自分の親の“老い”の兆候を目にした時、私たちはどんな風に思うでしょうか?人間の感情や思考はコンピューターの様に、その人に起こる様々な変化を淡々と刻むようにはできておらず、自分にとって都合のいいように忘れ、解釈を変えていってしまいます。
「あれ?」
と一瞬感じても、一時的なものだと解釈したり、見なかったことにしてしまったりしているかもしれません。
年齢の割に元気なのかもしれません。それはそれでいいことです。しかし本当は、見た目や普段の生活からはわからない老いや、気力を失っていることもあるのではないでしょうか?
都合のいい願望と不都合な真実
「うちの親はまだ大丈夫」
「もう少し本人の好きにさせてあげたい」
という思いや、
「まだもう少し先であってほしい」
という願望から、都合のいいことだけを見ているかもしれません。親の老いは働き盛りの世代にとって深刻な問題であり、不都合な真実になりえることも。
人は確実に歳をとる
しかし、人は確実に歳をとります。時には客観的に、年齢や状況などを見つめることも大切だと思います。家族それぞれの考え方に柔軟性があり、体も動くうちに、介護やそれにまつわる必要なことを共に考えておくためにも、備えることはお互いにとっても悪いことではありません。
きちんと「今」の状況を受け入れることは、これからの生活を心豊かに過ごすために、とても重要なことだと考えます。
<続く>
この寄稿文は全3回の連載です。
この記事は、doppo の内容をアレンジしてお送りしています
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この記事の寄稿者
佐久間 理央
POLE・STAR株式会社ディレクター
大正大学大学院人間研究科修士課程修了(社会福祉学)。
私立国際武道大学、社会福祉法人武蔵野療園、社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会等を経て現在POLE・STAR株式会社を設立。
主に福祉や生活に関する相談、コンサルティングを行っている。